30代になると仕事での責任も増えてきます。部下や後輩が入ってきて、自分も新人とは呼ばれなくなります。

「元気とやる気は誰にも負けません」とアピールできた20代とは異なり、元気とやる気以外の何かを身に付けないとならない大切な時期です。

この時期に自分の実力を蓄えることができないと、40代50代になったときに後悔することになってしまいます。

今回は30代を目前にした私が、自分自身への戒めを込めて30代の生き方を調べました。

失敗と真剣に向き合うこと

失敗も経験になるのですが、その失敗とどう向き合ったかで自分の中の経験値が大きく変わってきます。

真剣に仕事をした結果の失敗なのか

失敗と向き合うというと、失敗することもよい経験と考えたり、自分を責めずにポジティブにということを教える人がいますが、これだけではただの開き直りです。

失敗してもいいやと思いながらやる仕事と、絶対に成功させると意気込んでやる仕事では絶対に本人の意識が違いますからね。当然、絶対に成功させると意気込んでいる方が思い入れもありますし、入念に準備をして臨んでいるはずです。失敗したときには落胆や失った時間も感情も多いでしょう。

これだけ思い入れ強く仕事をしていると、失敗したことが骨身に染みて二度と同じことを繰り返さないようになります。

対策は具体的に行ったのか

失敗をしたときにそれの理由や原因を考えて対策をするのですが、その対策は具体的なものを考えることができていたのかどうかは疑問です。

何かミスをしたときに考える対策のほとんどが「頑張る」「気を付ける」「意識する」というような精神論的な改善策しか思いつかないのです。

「頑張る」「気を付ける」「意識する」という対策は対策でもなんでもなく、集中力や注意力が低下した際には同じことを繰り返すだけになるのです。精神論も場面では効力を発揮するのですが、それだけで何か課題が解決されることはほとんどありません。

来年は頑張ろうと言っていた人が本当に来年頑張っているところを見たことが無いのと同じです。

具体的な方法を考えて、実行することで失敗を活かすことができるのです。

失敗した経験も対策も考えても実行しなければそのまま忘れ去ってしまうのです。対策を考えても実行が伴わなければ、せっかくの失敗経験も無駄になってしまいます。

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過去の失敗に再挑戦しているか

失敗体験を活かす絶好の場面は、似たような場面になったときです。似た場面になったときに過去の経験を活かすためには、失敗したときに反省し改善策を実行できているかが肝になります。

失敗経験を記憶していて、その失敗したことに再び挑戦して成功したときに、失敗に真剣に向き合えていたと言えるのです。

失敗がトラウマになってしまうこともあるかもしれませんが、失敗したくないからといって挑戦しないのではいつまでも失敗したままになります。乗り越えることもなく終わってしまいます。

失敗したからと言って自信を失う必要はないのです。失敗する人はそれだけたくさんの仕事をしているということなのですからね。失敗できるくらいのチャンスを貰えるということは周囲からの信用はあるということなのですから。

良い習慣を身に付けること

20代もそうですが、30代になると特に習慣化させる何かを持っていると、積み重なって自分の武器になります。

話に出やすいのが「朝活」と「読書」です。

夜更かしせずに早く寝て、早く起きて活動するのは人間のバイオリズムに則った行動なので、心身に負担をかけずに行動することができます。これで効率の良い一日を積み重ねることで40代以降の自分が変わってくるのでしょう。

読書も多くの方が推奨しているので真実なことなのだと思います。難しい本を読むわけでもないのですが、何か本を読めばそれだけ何かの気づきを得ることができます。

他人の知見や経験を格安で手に入れるには読書が一番の方法なのです。

努力の方向を集中させる

経営用語に「選択と集中」という言葉があります。これについての内容はここでは触れませんが、個人レベルの努力にも「選択と集中」が当てはまります。

何かを目指すと決めたときに、それに正しい手段と時間をかけることが必要になります。ここを曖昧なまま行動してしまうと、中途半端になったり、無駄なことに時間をかけたり、集中や決断ができないまま時間だけが過ぎてしまうことになりかねません。

30代になると結果を示さないといけなくなります。

自分の実力やスキルを高めていくためにも、自分という限られた資源をいかに使っていくかが40代以降の自分を決めていくのです。

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大量行動すること

成功する人は大量の行動をしていることが多いです。一万時間の法則にも言われるような、一人前になるまでには大量行動が必要というのはある意味で真実なのだと思います。

自分が手に入れたいモノ、コトを決めたうえで実践すれば、そのために大量行動することができるようになります。

大量行動は言うのは簡単ですが、実践するのはとても大変です。その大変なことをやりきるためには、手に入れたい何かを決めてそれをモチベーションにすること必要です。

手に入れたい何かとは、自由でもお金でも名誉でも何でもいいのです。

自由になるためには、お金を手に入れるためには、出世するには、と自分が欲しいものを手に入れるためにはどういう行動をすればいいのかを考えて、戦略を練っていくのです。

戦略を完遂して成功するために、大量行動が必要になってきます。

ある程度慣れてくると要領よくこなすことばかりに注力して、それ以上のことをしなくなってしまいます。慣れてきたらさらに新しい挑戦をしていかないと停滞したままになってしまうのです。

おわりに

30代はキャリアの転換点になったり、プライベートでも大きな変化が訪れる時期です。その大切な時期に、相応の学びや行動をしないと40代になったときに後悔してしまうでしょう。

今の私も10代の自分に声をかけるとしたら、「もっと勉強と運動をしておいた方がいい」と助言するでしょう。でもきっと、10代の頃の自分はそんなの聞く耳持たなかったでしょうけれどね。

私ももうすぐ30代になりますので、先人たちの経験を活かして「失敗と向き合い」「良い習慣を身に付け」「努力の方向性を決めて」「大量行動」していきたいです。

これらと向き合うと、時間の使い方や日頃の生活習慣から根本的に見直すきっかけになります。ただの精神論でなく具体的にどう行動するかを決めるときに、いろいろ派生してきます。