投資というと株やFXのような金融商品や不動産を買って賃貸収入を得るようなお金を増やすことがイメージできると思います。また、元本割れしたとか大損する、ハイリスクハイリターンというイメージがあるかもしれません。逆に、5万円が5000万円になったとか、ほったらかしで毎年100万円といったイメージがある人もいるでしょう。

投資は生活に必要とはいえないが、将来の自分にとって利益がある生産性の高い使い道を言います。将来の自分にとって利益があるとは、お金が増えることもさしますし、自分が幸せだと思えることが増えること、自分のスキルアップや人脈形成をすること、家族のために使うことも投資になるでしょう。お金を増やすためだけの投資が投資ではありません。

自分の未来を助けるためのお金の使い道は投資と考えてよいのではないでしょうか。

リスクをについて

リスクには2つの意味がある

投資をする際にリスクという言葉が出てきます。
実はリスクと言う言葉には二つの意味がありそれぞれ

①危険性

②不確実性

という意味があります。投資やビジネスにおいて良く使われることがありますが、リスクの意味がごちゃまぜになっていることが多いと思います。先に言いますと投資においては②不確実性という意味が使われますよ。

①危険性という意味のリスク

単純にリスクという言葉を使う場合は危険性を表す方が一般的ですね。この場合のリスクは投資や経営、健康・環境・安全など様々な方面で使われます。リスクの意味の幅が広いです。また、それぞれのリスクは他のリスクとも相互に関連しています。企業によっては顧客情報の漏洩やIT化に伴うシステムリスクから信用リスク・社会リスクへと広がるので、どこかで障害が発生すると大きなダメージを受ける危険性があると言えるでしょう。

具体的には、情報リスク、システムリスクの他にも災害リスクや事故リスクなど危険性という意味で考えるとたくさんのリスクが考えられます。

②不確実性という意味のリスク

不確実性という意味でのリスクは経済学や投資・FXなど金融分野で用いられることが多いですね。より明確に区別するために、損失を被る可能性を”ダウンサイドリスク”、利益を得る可能性を”アップサイドリスク”と使い分ける場合もあります。
つまり、不確実性という意味でリスクと言う言葉を使う場合は儲かる可能性と損をする可能性の両方があるのです。

具体的には、為替変動のリスク、金利リスク、レバレッジリスクなどがあります

投資におけるリスク

投資ではリスクとリターンは基本的に比例していきます。つまりリスクの高い投資をすると、たくさんのリターンを得ることができます。儲かる時は大きく儲かるが損をするときは損も大きいということですね。

この記事のタイトルにありますがノーリスクの投資は厳密には存在しないのです。ローリスクを極限まで突き詰めてもどこかで不確実性が生じてしまいますからね。

一般的には投資対象としては次の二つが考えられます

ハイリスクハイリターン

不確実性が高く利益も損失も大きくなる可能性が高いです。憧れの一攫千金のイメージですね。稼げる可能性が高いですが、損をする可能性も高いです。具体的には株やFX、先物取引が挙げられます。これらの金融商品もじっくりと吟味して選定すればリスクを抑えることができますが、かなりの神経を使います。私はあまり得意ではありません。

ローリスクローリターン

不確実性が低く利益も損失も少なくなる可能性が高いです。安定しているイメージですね。儲けは少ないけれど、安心して運用できる。損しても損失額は少なくて済むみますね。具体的には投資信託や個人向け国債、確定拠出年金などがありますね。

長期戦で臨めば投資も怖くない

投資を行う際には利回りを目安にします。利回りが10%のものは100万円投資すれば10万円の利益が得られるということですが、10%利回りというのはリスクが高い部類に入ります。ハイリスクハイリターンですので挑戦する場合はしっかりと勉強して、余裕資金で投資をしましょう。

利回りが2%程度を目指す場合は100万円投資すれば2万円の利益です。この場合はローリスクローリターンですので元本割れしてしまう可能性は低いでしょう。一年だけを見るとなんだか利益が少なく感じますが、これが10年続くとなかなかの金額に育ちます。これには複利の力が働きますので、投資をし続ければその配当収入にもさらなる利率が付くからです。

元本割れをしたくない、そのリスクを抑えたいのであれば、ローリスクローリターンの投資に挑戦してみましょう.
ローリスクローリターン投資であれば投資信託や債券、国債などの種類がありますよ。

まとめ

大きな利益を狙うには大きなリスクを覚悟しないといけません。長期的な視点でコツコツと着実に資産運用するのであればリスクを心配することなく、多少の価格変動にも一喜一憂しない穏やかな投資生活をすることができますよ。