人生を諦めるのではなく、執着を諦める

諦めると言う言葉には何かとネガティブなイメージがありますよね。何かを成し遂げたり、夢を叶えるには諦めないことが大切だと私たちは幼いころから教わってきました。

諦めなければ夢を叶える可能性は続きますが、同時にストレスの原因になってしまうこともあります。

人間関係や仕事のことでも諦めることができないばかりに自分を苦しめてしまうこともあるでしょう。諦める力をコントロールすることができれば、感情のコントロールができるようになりますよ。

あなたのストレスの原因は?

理想と現実のギャップがあるからストレスが溜まる

誰しもああなりたい、こうだったらいいなという理想がありますよね。それが仕事のことでもプライベートのことでもなんでもそうです。

自分が持っている理想と今現在の自分を比べてみるとどうでしょうか?理想の自分はこんなに立派なのに、今の自分はこんなこともできないなんてと自己嫌悪に陥ってしまいます。特に完璧主義で自分に厳しい人や、責任感が強い人がこの理想と現実のギャップに苦しんでしまいます。

リターンを期待しすぎるからストレスが溜まる

何かをすると何かをしてもらえる期待が高まりますよね。後輩にご飯をおごったら仕事を頑張ってもらえるとか、たくさん残業したら残業代もらえるとか昇進にいい影響するとかです。

自分に何かしらのリターンを期待しての行動ですよね?

そのため、リターンが自分の期待した以下のものであったとき、その落胆からストレスが溜まってしまいます。こんなに頑張ったのに上司は評価してくれない、たくさんプレゼントしたのにあの子は自分に振り向いてくれない。自分が思っていた期待値を下回ると、労力に見合わなかった結果に対して苦しんでしまいます。

他人の目を気にするからストレスが溜まる

人から自分はどう思われているのか、誰だって気になるものです。

上司は自分に対してどのように思っているだろうか?こんなこと言ったら嫌われてしまわないか、仲間外れにされるのではないかと言うような、他人様からの目を気にして自由に発言や行動ができない人もストレスが溜まってしまいます。

他人を変えることができないからストレスが溜まる

普通に生活していても人間関係は切り離せないものです。自分が嫌だと思っている人に対して、「どうしてあの人は私にこんなことをするのだろう」と不安や不満を持っているものです。

逆に、「どうしてこの人はこの程度のこともできないのだろう」と不満を持つこともあるでしょう。どんなに言い聞かせてもアドバイスをしても、相手は変わることはありません。自分自身も相手のことをどうしても心のどこかで考えてしまうのでストレスが溜まってしまいます。

諦めることで心が軽くなる

これらのストレスの原因はすべて自分の中に思い入れや執着心が根付いていることが原因になります。この思い入れや執着心を鎮める方法が「諦める」という方法です。相手やリターンに対して期待しないことです。

自分が「こんなにしてあげたのに」「こんなに時間とお金をかけたのに」と愚痴が出るくらい時間と労力がかかっていると執着心が強くなってきます。

自分の労力や精神エネルギーは無駄になってしまうけれども、相手やリターンに対して諦めてしまいましょう。そして、考えるのを止めてしまいましょう。自分の力で天気を変えることができないのと同じで、自分の力で相手を変えることはできません。

願いは叶わないことを覚悟する

「諦めなければ夢は叶う」「強く願えば実現する」世間ではこのような言葉が一般的かもしれません。確かに成功者と言われる方々はこのようなことを考え、発言しているのかもしれません。なので、これは一つの真実なのでしょう。

しかし、絶対に忘れてはならないのは「努力が必ず報われるとは限らないこと」「願いが必ず叶うとは限らないこと」これを受け入れたうえで行動をしなくてはならないのです。

でないと、執着心が強烈に育って理想と現実のギャップや相手との摩擦に苦しんでしまいます。

成功者ただ一人を見ると華々しく夢のある世界が見えますが、その足元には何百人、何千人という退場者がいます。

プロスポーツ選手を考えるとよくわかりますよね。小学生の時は将来の夢は野球選手だった子どもが中学、高校と年齢を重ねるにつれて、自分と相手の実力、才能の差がどんどん開いていきます。

その過程で自分には野球選手は無理だ、諦めようとなるのです。

どんなに強く願っても、諦めないで続けても、叶わない夢は必ず存在します。これが覚悟できていると心の余裕は大きくなります。

まとめ

諦めるの語源は「明らかに見る」だそうです。だとすると、諦めると言う言葉は全くネガティブではありませんよね。自分や周囲の環境を冷静に見ることになのですから。諦めることは勇気が必要です。いままでの執着心を捨て去らなくてはならないので、それはそれでストレスがかかるかもしれませんね。「だめならだめでまぁいいや」という気持ちで暮らしていると心が穏やかになりますよ。