生きていくとどうしても自分の努力では太刀打ちできないことって出てくると思う。
例えば、取引先へのプレゼンで全力を出し切ったけど、相手の答えがまだ帰ってきていないときのモヤモヤとした気持ち。自分自身は全力を出し切った、後は相手が決めることという状況であれば、もはや自分のできる努力はもう存在しない。気を揉む必要もないわけだ。でもこういう時に限って気になって仕方がないのだ。
自分がどんなにあがいても結果が変わらないときは、開き直って成り行きに任せてみるのもいいと思う。成り行きに任せてみると心がすっと軽くなって、穏やかな気分になれる。
やれることはやったから、あとはどうにでもなれってね。
成り行きに任せるの意味
成り行きに任せるというと「何もしない・放棄する」なんてネガティブなイメージが思い浮かぶ人もいることだろう。でも、そういう意味でこの言葉を使っているわけではないのです。
「何もしない・放棄する」では努力もしないし、結果にもこだわらないとくるわけだ。ただの自暴自棄と同じことだ。
成り行きに任せるを英語にすると
Let nature take its course (自然の成り行きに任せる)
となる。
これは、「できる限りの努力はした。あとはどうあがいても仕方ない」というニュアンスで利用される。まさに「人事を尽くして天命を待つ」状態にあるということで、まったくもってネガティブな印象はない。
成り行きに任せることを知っている人はメンタルが強いのです。
努力はするが、結果にはこだわらない
重要なことは「努力はする」という点が前提としてなくてはならないことである。努力をしたうえで、結果を成り行きに任せるわけだ。この点を忘れてしまうと、実行のプロセスが抜け落ちてしまい、自分が心の奥で願っている結果が現れないことになる。
自分ではコントロールできないことが必ず存在する。会社での出世も相手からの評価も自分の努力でコントロールできる範囲は限られている。自分には決定権がないからだ。
逆に仕事でミスをしてしまったときも、冷静に上司の報告して対応することは自分の努力と判断で対処可能であるが、実際にそのミスを許して、お咎めなしにしてくれるかは相手が決めることである。
もし、ミスをしたときに上司への報告や冷静な対処がなかったら、きっとお咎めなしにはできないだろう。少なくとも相手の心象は限りなく悪くなる。これはあなたの努力があったことで、結果が大きく変わることを意味する。
もう少し具体的に考える
ミスというネガティブな例で恐縮ですが、この場合を例にとってみると
努力=上司への報告、ミスへの対処
成り行きに任せる=相手の許しを得られるか
に分けることができる。
努力は自分自身でコントロールができますよね。ここで最大限のパフォーマンスを発揮できれば、成り行きに任せた結果、つまり、自分でコントロールできない結果は自分にとって有利になる可能性が高くなる。
なぜなら、事前にできる限りの努力を尽くしているからだ。
結果にこだわると葛藤が起きる
ここまで書いておいてアレであるが、努力はするけれども結果は気にしないというのはなかなか難しい。努力している時点でその事柄に少なからず思い入れがあるわけだ。受験でも恋愛でも仕事でも、これだけやったんだからという思い入れがある。逆にこの思い入れは自信と言い換えることもできるだろう。
だからこそ、結果が心配でしょうがないわけだ。あれだけ勉強したのに、不合格だったらどうしようとか、たくさんデートしたしいい雰囲気だったから告白もOKしてくれるはずだと、自分の努力が思い入れとなって表出された結果、不安になったり葛藤が起きたりする。
これはこれで正常な感情だと思う。ただ、自分でコントロールできないことに精神的なエネルギーを消耗させる必要はないのです。
やることはやったら、もうあとは成り行きに任せるだけでいいのです。やるだけやったけど、これでダメだったら仕方ないよねと、受け入れる覚悟を持つことができます。
これも一種の開き直りですので、ストレスを軽減することができます。気持ちに余裕が生まれるわけです。
何が起きるかわからないことはわかる
どんなに順風満帆な人生を歩んできたとしても、交通事故に遭う可能性はあるし、盗難に遭う可能性もある。どんなに真面目に仕事をしていても、うっかりとミスをしたりモノを壊してしまうこともある。ふとした発言で出世の道が消える可能性だってある。
常に緊張感を持っていても失敗するときは失敗する。何をやっても上手くいかない時期がどうしても出てくる。こういう時はいいことも悪いこともすべて受け入れて成り行きに任せて生活してみましょう。
まとめ
世の中、なるようにしかなりません。どんな優秀な人でも、いい時はいいし、悪い時は悪い。もちろん、結果を出す人はそれに見合う努力をしています。努力をしたうえで成り行きに任せて、結果へのこだわりを捨ててしまうと、きっと自分の気持ちもその結果そのものも上手くいくのではないかと思っています。成り行きに任せると心に余裕ができるのです。
[…] 参考 楽に考えると生きる気持ちも軽くなる-成り行きに任せる生き方 […]
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