自分が受け持った部下に対して「使えないなぁ」と思ったことはないでしょうか。いわゆる「使えない部下」には、ある決まった共通点があるのです。
当たり前の仕事もろくにできない、する気もないかもしれないような部下を見て、げんなりすることも多いはずです。できることならそんな部下とおさらばしたいはずですが、そう簡単にはいかないのが仕事なのです。
使えない部下の特徴や共通点
仕事をやり遂げられない
単純に、与えられた仕事をやり遂げることができない部下は、使えない部下です。
もちろん、その人に合った難易度というものはあります。例えばあまりにも簡単な仕事もできなかったり、させたことのある仕事もできないような部下を持った場合、間違いなく「使えない」と思うはずです。
責任転嫁をする
使えない部下は、責任転嫁をすることが多いのではないでしょうか。
明らかにその部下の責任なのですが、例えば他の同僚のせいにしたり、顧客のせいにしたりと、自分のミスを認めようとしないのです。
そのような場合、そのミスを反省する要素は何もありません。実力はつかないでしょう。
雑用をしない
これは日本の社会で悪い部分にもあたりますが、「雑用」というのは本来部下の仕事とされています。しかし、その雑用を嫌がり、なおかつ上司や他の同僚に押し付けるような部下も、使えないと感じるはずです。
これはどちらかというと心理的なもので、実際に仕事はできるかもしれませんが、雑用をしないという印象から、その部下のことをよく思わないことが原因です。
スポンサーリンク
隣の人が大変そうでも無視する
隣の人が大変そうだったとしても、それを気にしない部下はいないでしょうか。
その大変そうな人の仕事が遅れる分、仕事は効率の悪いものとなります。それを理解していないのです。
元々自分の仕事以外のことは「無駄」と考えている可能性まであり、仕事に対するモチベーションが低いことが伺えます。
学ぶ気持ちがない
その部下に学ぶ気持ちがない場合、使えない部下となる可能性があります。
勉強する気持ちがあるのだったら、その意欲から実力をつける可能性があります。しかし、勉強する気がない場合は、そのような「意欲から実力をつけること」ができないのです。
話を聞いているフリをする
話を聞いているフリをしているだけの部下も、使えない部下です。
話を聞いているだけだと、その話を完全に理解するには至っていません。従って、知識として植え付けることができないのです。
コミュニケーションを取ろうとしない
他の人とコミュニケーションを取ろうとしない部下も、使えない部下の可能性が高いです。
仕事は組織行動ですので、最低限のコミュニケーションは必須です。それができない場合、仕事にも影響が出ます。
権利意識だけは一人前
例えば、本人はやるべきことはやっていないのだけど「定時退社、残業なし、休日あり」等のように権利を主張する人も、使えない人間である可能性があります。
もちろん、それらは大切な権利で、従業員には必須なのですが、それを「使えない部下」が言う事で、より図々しさが増されます。
仕事を大切に考えていないことが多く、モチベーションも低いはずです。
スポンサーリンク
使えない部下との接し方
使えない部下を持つとげんなりしてしまうでしょう。しかし、彼らを指導することだって仕事なのです。長い目でみて、なんとか対策しましょう。
例えば、新卒で社会に出たことがない人に指導するのは「困難」と言われているかもしれません。なぜ困難なのかというと、仕事のことをわかっていないので、根本的な部分から指導をしなくてはいけないからです。
新卒に関わらず、仕事ができない人への指導や接し方というのは気を遣うものです。仕事を覚えてもらわないと困るし、かといって厳しくしすぎた場合、自分が加害者扱いをされて不利益を被ることもあるのです。
ここからは使えない部下の接し方や指導方法を紹介します。
怒鳴らない
使えない部下と接する時、怒鳴らなうように心がけてください。
理由は2つあって、1つは「相手が不貞腐れる場合がある」ということです。仕事が根本的にわからない場合、怒鳴ったとしても無駄です。ちゃんとした指導を行いましょう。
もう1つは、自分の沸点を下げる意味があります。使えない人間を怒鳴ることほど無駄なことはないのです。
定期的に声をかける
どんなに使えない人間がいたとしても、定期的に声をかけるようにしましょう。
もしかしたら、その人の仕事のカバーをできるかもしれないし、その人がちょっとでもやる気のある人なら、自分にアドバイスを聞いてくれるかもしれません。
仕事のリストを渡す
仕事のリストというのは「これをやってくれ」というのをまとめた書類です。
仕事ができない人は、なにをやればいいのかわからない場合だってあるので、この方法は効果的です。
使えない部下の指導方法
簡単なことからやらせる
使えない部下に難しいことをさせたとしても、てんで戦力にならないはずです。
従って、相応のレベルまで業務を下げることが必要なのです。
業務の効率化にもつながりますし、本人も頭を抱えることなく仕事ができます。
とにかく褒める
いわゆる「褒められて伸びるタイプ」の人だっているのです。今まで「使えない」と言われ続けてきた人は、そう言われたことによってモチベーションが下がっている可能性だってあるということです。
その可能性に賭けて、今度は褒めることを行ってみましょう。多少モチベーションは上がってくれるのではないでしょうか。
細かく指示をする
仕事でミスをしやすい部分などをちゃんと説明し、あらかじめミスを防いであげることが必要です。
ミスを防ぐ以外にも、根本的な仕事を理解させることができます。
それでも使えない時は辞めてもらおう
当たり障りのない仕事しかさせない
例えば掃除や雑用などの仕事は誰でもできます。そのような仕事ばかりさせて、仕事に対するモチベーションを下げましょう。
もしかしたら、飽きて辞めるかもしれませんよ。
人間向き不向きがあると繰り返し説く
人間向き不向きがあると説明することで、「自分はこの仕事に向いていない」と思わせることができるかもしれません。
そう思った人は、仕事に対する考えを見直したり、辞めたりする可能性だってあるのです。
さらに上の上司に相談する
さらに上の上司に相談して、なんらかの改善策を考えることだって必要です。
さすがに使えないだけでクビにすることはできませんが、扱い方や適切な指導の助言がもらえるかもしれません。
おわりに
今回は、使えない部下への指導を紹介しました。
使えない部下をなんとか人並みの実力にするのだって、上司であるあなたの仕事です。とはいえ、本人の気持ちや心構えも関係しているので、その根本的な部分はモチベーションをあげることでカバーしたいですね。
[…] あわせてご覧ください 使えない部下の特徴-部下への接し方や指導方法について […]