部下が思うように成長してくれない。自分がやった方が早い。自分には指導力がないと、落胆してしまっている人は、少しやり方を変えるだけで結果が変わってきたりします。

部下指導の目的は部下に正しい考え方を身に付けさせることです。

技術を身に付けることも大切だけど、考え方が身についてないと上手く動けないし、成長していくことは難しいです。

具体的な指導

なぜできなかったのかをストレートに聞いていませんか?なぜできなかったのかと聴き続けていると、部下も萎縮してしまい仕事がスムーズにできなくなってしまいます。

質問ではなく詰問になってしまいます。

指導する際も「もっと頑張れ」とか「もっと上手くやれ」というような具体性のない指導は指導とは言えません。

次はこの言い回しを気をつけようとか、このタイミングでこの商品を提案してみようといった、具体性のある指導をするのです。

未来志向の指導

問題意識を高める

部下には自分で考え、自分で行動できるようになって欲しいものです。言われたことを言われたままやるだけにならないように育てるには、部下本人に問題意識や考えるプロセスを身につけさせなくてはなりません。

今回は失敗したけれど、どうすれば次同じ問題が起きた時に対処できるだろうか、という点で部下に質問すれば、部下も実際の経験を元に次はこうしようと考えることができるようになります。

これがなぜダメだったのだとか、原因を聞くだけ聞いて、もっと頑張れとか一生懸命じゃないからダメなんだというような指導ではいけません。

部下側が考えて行動するように仕向けるには、部下の経験値に合わせた質問や指導をすると、部下も身の丈にあった回答を引き出すことができるようになります。

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価値観を揃える

指示をする時に曖昧な指示をしていませんか?特に締め切りについて設定する時です。

具体的にいつまでと伝えればいいものの、変に機を使ってなるべく早くとか設定をしてしまうと、相手のなるべく早くと自分のなるべく早くは違いますから、意思の疎通ができなくなってしまうのです。

上司がなるべく早くと伝えた本意は今日中だったとしても、部下側は数日中と思っている時もあるのです。仕事において昔は美徳だった察する力も今となってはスピード感を削ぐものになってしまいます。

余計なところで相手の気持ちを探っている間に取り残されてしまいます。

日頃の仕事の姿勢

何を言われたかよりも誰に言われたか

もしあなたが誰かに怒られたり、叱られたりした時に、「お前に言われたくない」と思ったことはありませんか?

叱ることや怒ることは感情に働く作用が大きいので、誰に言われたかがとても重要です。聞く方も話の内容が染み込むかどうかは、叱って来る本人の日頃の言動に左右されます。

注意に従うかどうかは最終的には理屈ではなくて感情の世界になります

上手く指導できないのは誰のせい?

部下が思うように動かないという場合に、部下の素質に原因を求めていませんか?いっても聞かないと嘆く前に、自分が改善できるところを探してみましょう

質問や指導の言い回しを変えてみたり、「お前が言うな」と言われないように日頃から行動することで、部下の心に染みるような指導ができるようになりますよ。