私は転職を経験しているけれど、転職の理由の一つにダブルバインドに巻き込まれていたことが考えられます。というのも公開した記事にダブルバインドのことに触れたのですが、そういえば昔いた職場もこんな感じだったなと思いだしたのですよ。

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私が経験したダブルバイント

私が最初に働いていた職場は、中小企業で従業員は全員で20人くらい。社長とその妻の二人で経営していました。従業員も新卒を雇えるくらいですから、ベテラン勢がしっかりしている印象です。

ですがね、やっぱりそこはオーナー企業ですよ。社長と奥さんで方針は決められるんです。それはいいんですよ。二人が経営者ですからね。でもねぇ、言ったことがコロコロ変わるんです。さっき言ったことが数時間後には変わってたり、夫婦で意見が対立するともうカオスですよ。

あんまり具体的なことは書けませんけれど、A方針で決定していることでも社長の妻が納得していないとA方針に手間をかけると「なぜこのことに時間をかけるのですか?こちらの方が優先です」と妻側の方針に変更になることがしばしば…

そこは社長がA方針で決めたんだからそれでやればいいのに、どこで妻に言いくるめられたのか、挙句の果てに「お前らいつまでAなんて仕事してるんだ、暇なのか」と言われるわけですよ。こっちは言われた仕事を進めていたのに、いつの間にかその仕事自体が無かったことになってるじゃないの。止めるならそういってくれればいいのに、自分で決めたことを否定できないから、その方針自体をなかったことにするって自己保身にもほどがあるだろと当時は思っていました。

個人一人でダブルバインドが成立していることもありますが、夫婦で並ぶダブルバインドになるともう大変でした。どっちも同じくらいの権力持ってますからね、片方に嫌われるともうその会社じゃ生きていけませんから、みんな必死に二人のご機嫌を窺うわけです。

結局もうなにをやればいいのかわからんってなって転職を決意したわけです。他にも給料安いとか休みが無いとかも立派な理由ですけど、退職しようって決める理由って複数が混ざり合って決まるものですからね。

ダブルバインドの中で仕事をしている時の自分

当時の自分を振り返ってみると、自分の意見を押し殺すことを徹底していましたね。自分の意見はまず否定されるわけです。言われたことをこなして、自分で考えない。言われたことをこなしても、そもそも別のことになっていたりして否定されることが多かったので、考えないで仕事していても怒られてましたけどね。

「もっと自分で考えてやりたいようにやっていい」と言われたのでその仕事をしていたら、「お前のやり方でやっていいっていつ言ったんだ?俺の言った通りにやれ」と言われたのでやり直したら、「もっと主体性をもって仕事しろ」と言われ・・・(本当はもっと具体的な話だけど、都合上ぼかして書いています)

うーむ困ったことになったと、八方塞がりでしたね。

・この人は後で意見を変えるから、言葉を鵜呑みにしちゃいけない。

意見をコロコロ変える、方針を変える人(会社)だと自分の中で納得させて、上を納得させる仕事じゃなくて自分のためになる仕事にシフトしました。矛盾することでも怒られるものだと覚悟を決めて会社に行っていましたね。
そのころには転職しよう。もっと組織がしっかりしたところに行ってみようと決めたのです。まぁ決めてから2年くらい在籍していましたけれどね(笑)

ダブルバイントから逃れる方法

環境を変えることと自分の考え方を変えることです。私の場合だと転職をすること。この人は変わっている人だからとレッテルを貼る(表現が悪いですが)ことです。だいぶ気持ちが楽になりますよ。
当時の先輩職員に言われたことですが「秀秋君がおかしいんじゃなくて、社長がおかしいんだから安心して」という言葉にかなり助けられました。その先輩職員も転職してしまいましたが。

環境を変える場合は、こんな会社絶対辞めてやると決めて転職サイトに登録して求人を見ているだけでも、結構気持ちが落ち着きます。いい案件があれば転職に挑戦してみればいいんですから。

レッテル貼も結構自己防衛には効果的です。あの人はこんな人だからと自分の中で定義づけ出来ていると、会話をするにも何をするにも覚悟が決まりますからね。覚悟さえ決まれば多少の困難があっても進めることができますから。いい意味で諦めることです。

まとめ

実際のダブルバインドとは違うかもしれませんが、私もダブルバインドを体験していますからその辛さはわかっています。しかも相手は自分よりも立場がかなり上ですから、抵抗する方法も限られてしまうのですよ。
その瞬間は嫌な気持ちになりますが、そこはそういうものだと諦めて割り切ってしまいましょう。自分が壊れる必要なんてないんです。もしかしてこれってダブルバインド?って思ったら自分の中で防御策を見つけ出して抜け出してしまいましょう。