「偽善者」とはどういった意味なのでしょうか。
自分は「よいこと」をしているつもりでも、その実「リターン」を求めて行動している人のことで、例えば行動に対価を求めるような人です。
自分は役に立ったのだから恩を売ることができた、自分のおかげで他の人が助かったと、本来の優しさとは言えない感情を持っています。
また、優しさが「自己満足」な場合も考えられ、その優しさのせいで他の人が傷ついたとしても、自分は満足したのだからよしと思っています。
今回は、偽善者の特徴を紹介します。

独善的

偽善者の第一条件とも言えますが、基本的に彼らは独善的です。
独善的とは、自分が良い行動をしたと勝手に思い込んでいることです。自分は良いと思って行動したとしても「おせっかい」「ありがた迷惑」と思われていることが頭に入っていないのです。
良い人なのは間違いないですが、優しさをはき違えている典型的なパターンです。

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自分の判断に自信を持っている

自分の判断に自信を持っている人も、偽善的な態度を取る場合もあります。
「自分は間違っていない」と思い込んでいるからこそ、その優しさを人に与えることができるのです。
本当に間違っていない場合はいいのですが、周りの人が傷ついたり、優しくされた本人が有難迷惑と思っていた場合は、客観的にみたら「間違っている」のです。そのことに気づいてません。

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押しつけがましい

偽善者は優しさをつい押し付けてしまいがちです。
つまり、自分の優しさを他の人にも強要しようとしているのです。例えば、野良猫を去勢して地域で飼おうとする「地域猫活動」なんかは、確かに猫好きな人や野良猫にとってはいい行動です。しかし、同時に猫アレルギーの人や、農作物を育てている人にとってはたまったものではありませんよね。たちの悪い人は、そういった人にも愛猫活動を押し付けようとしています。

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独りよがりになりがち

独りよがりなのも、偽善者の特徴です。
自分のペースだけで行動して、他の人を置いてきぼりにするような行為のことを「独りよがり」といいます。偽善者はその言葉にまさにぴったりで、自分のペースだけで優しさを振りまこうとしているのです。

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本質的には孤独

偽善者は、本質的に考えた場合、孤独な場合が多いです。
確かに優しくされたら「ありがとう」と言われ、そこから交友関係が始まる場合はあります。しかし、偽善者と言われる人はそういったことは少なく、相手からも「偽善」と思われているので、交友関係が広がらないのです。

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満たされていない

自分が満たされていないと感じた場合、優しさが偽善的になる可能性があります。
なぜなら、「自分も人から優しさを貰っていない」からです。優しさを貰っていたら心にスペースができ、他人を本当の意味で思いやる気持ちが生まれますが、偽善者にはその心は生まれていません。

他人の評価を過度に気にする

偽善者は、他人の評価のためだけに優しい行動をしているだけかもしれません。
本当の意味で人に親切にしようとはしていなく、自分の価値を上げるためだけに優しい態度を取っているのです。

おわりに

今回は、偽善者の特徴を紹介しました。
偽善者のたちが悪い部分は「彼らは優しさと思っている」ことです。よい行動をしているため、咎められることはないと考えているので、偽善者の人が考えを改めたり、成長する以外の改善方法がないのです。