会社で部下を持つと、部下に対する指導方法に悩んだことはありますか?
部下がなかなか成長せず、焦って詰め込みすぎると「辞めたい」と言い出すかもしれないと考え、なかなか思うように指導をすることができないということはよくあることです。
部下が成長しなければ、組織は成長しません。
今回は、世界的に有名で、現在も成長を続けているトヨタが行っている、部下の育て方を紹介します。
部下の指導に悩んでいる方は、参考にしてみてはいかがでしょう。
無茶な目標設定
トヨタでは、部下に対して多少無茶な目標を設定して追い込む、ということを行っています。
一見、無茶で現実味がない目標だから、達成が困難なのではないかと思うかもしれませんが、トヨタの狙いは「その目標を達成するためにはどうすればいいのか」ということを考えさせることです。
現在の部下のレベルに合わせた目標では、いままでの延長線上でしかなく、新しい発想や技術を身につけるために高い目標を設定し、最終的に部下の成長につなげるのです。
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マニュアル化する
トヨタでは、「指導」に対するマニュアルがあります。
これは、上司の立場に立って、よりよい指導を行いやすくするためにトヨタが取り組んでいる方法です。
指導にマニュアルがあれば、「こうやって部下を指導していけばいいんだ」と思い、上司の立場で考えたら、多少楽な気持ちになるのです。
いかに指導をしやすい環境を作るか、ということも、トヨタでは取り組まれています。
動いてるかどうかではなく、部下の中身を見る
「動く」だけなら誰にだってできます。トヨタで重要視されているのは「部下が今、何をやっているか」ということです。
それをより具体的に見ることが必要とされています。
例えば、よく動く部下がいるとします。しかし、なぜこの部下が動き回るのかと考えてみると、意外と効率の悪いことをしているからかもしれません。
従って、上司がその部下にかける言葉として適切なものは「頑張っているね」ではなく「●●したら効率よく仕事できるよ」という指導なのです。
動いている部下の「中身」を見ることによって、部下のさらなる成長につながるのです。
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もう少し正しい方法はないか考える習慣を身につける
上記の項目と重複しますが、「正しい方法を考えさせること」もトヨタでは行われています。
これはどういうことなのかというと、「なぜ、この仕事を達成するためにこの行動をしなければならないのか」等、仕事に対して根本的なことを考えさせるとともに、それに伴って、正確な方法で問題を解決していくための能力を鍛えることになります。
今ある仕事をただこなすだけでなく、もう少し利益を上げるために、もう少し効率よく作業をするためにどうすればいいのか、ということを常に考えることは大切なことなのです。
真似だけでなく自分なりの知識にさせる
よく「俺のすることを見て覚えろ」という人がいますが、トヨタではそのような指導は行わないとのことです。
なぜなら「見て覚える」というのは所詮「記憶する」というだけなのです。
記憶して「それを知識にする」ということができれば、その記憶した仕事に対して根本的な意味を捉えることができます。
「この仕事はこういうことだから、この行動をしよう」と頭で考えることで、仕事に対して応用力がつきます。また、彼らが部下を持ったとき、その根本的な意味まで指導することができれば、部下もさらなる成長を見込むことができます。
おわりに
トヨタでは、部下の指導に対して理論的に「なぜこうしたら部下が成長するのか」ということがよく考えられています。
ただ頭ごなしに叱ったり、具体的でない命令をするだけでは、部下も伸びません。
部下と良好な関係を保つことも大切ですし、部下を成長させるために上司もたくさんのことを考え、より時間をかけることでしょうが、今回あげたトヨタの部下の育て方をぜひ、実践してみてください。
あなたもさらに成長することができるかもしれません。