昔、上司に言われたことの中に「やりたい仕事よりもできる仕事やったほうが成功するよ」って言われました。これは自分でもなんとなくわかります。

以前私が外部の人を招いてセミナーの講師役をやることになった時です。無事にセミナーは終わり、思いのほか社内では好評でした。ですが、私は人前で話すことは嫌いです。せめて一対一での会話なら何とかなりますが、大勢の前で話すのは何度やっても好きになれません。

そんな話を上司としていると、上記の言葉を言われました。

その上司はきらびやかな出世ルートからは完全に外れています。いろんな意味で自由の身です。能力はあると思うんですがね。その上司は自分のやりたい仕事を中心にやってきたようです。自分のその時その時のタイミングでやりたい仕事に希望を出してやってきました。ですが、やりたい仕事だけれども、他人より抜きんでることはできなかったみたいです。

やりたい仕事を任されたけれど、自分が頑張って努力してやっと結果を出している横で、すーっと結果を出してくる人がいる。それも、上に行けば行くほどそんな人ばっかりになる。それは向いている人がその仕事を任されているから、本人は頑張っている意識が無くてもできちゃうわけです。頑張って努力してやっと結果を出す人と特に意識しなくても結果が出る人だったら、どちらの方がいいでしょうか?向き不向きやその人のポテンシャルとかを総合的にみるとやっぱり後者です。

そういった比較の中で気が付いたら出世ルートからは外れてしまったとのことでした。

だから、私の好きじゃないけれどできる仕事があることに対して、それを無駄にしちゃいけないという忠告で言ってくれたのだと思います。

人には向き不向きがあります。スポーツでも頭脳でもそうです。自分にできないことを他人はすんなりこなしたり、その逆もあったりします。

もし、ほかの人と比べて自分がすんなりとできることがあればそれはきっと向いていることなんです。人と同じ練習をしても、結果を出せる人と出せない人がいる。それは受け入れないといけません。

なんてことを考えていたら、いつだったかわからないけれど林修氏がテレビの中で似たようなこと言っていたなと思い出しましたよ。いつだったかな、去年だったと思うんだけど・・・

もしかして、上司はそれの受け売りか?

確か、(できる・できない)と(やりたい・やりたくない)で縦軸と横軸を作って、できるけどやりたくないっていう区分けになったらそれは十分仕事としてやっていけるって話だったと思う。

調べましたら、こちらの方がとてもよくまとめてくださっていましたのでリンクを張らせていただきます。

【グサッとアカデミア】林先生流幸せをつかむ方程式に納得【仕事論】

ユーチューブとかでも林修氏の対談とかで似たようなものがアップされていたのでそれも参考になるかと思います。

これを読むと、好きなことを仕事にしてかつ結果も出せるって本当に一握りなのだと思います。私だって今の仕事が好きでやりたい仕事だったわけじゃありません。でも、できる仕事だからやっているってだけです。

たとえやりたい仕事ができなかった、向いていなかったとしても自分にできる分野って必ずあるはずですから、できる分野を見つけていく。そのできる分野を伸ばしていくっていう気持ちでこれからも仕事をしていこうと思うのです。

だって、今現在でさえやりたい仕事って無いですからね。本業もこの仕事ができて幸せとは思ってない。でもきっとこのままのペースで進めばそれなりの結果は出せそうな気はする。

自分がさらりとできること。楽して身に付けることができること。それを探してみようと思います。