感情論とはどのようなことなのでしょうか。例えば「自分はこう思うからこうするべきだ」と人に説明することで、その「こう思う」という理由は理にかなっていないような場合を、感情論と言います。
自分の気持ちで話を進めるので、一見人情が厚いように見えますが、もちろん仇になる場合もあります。議論が平行線になってしまったり、気持ちが爆発してうまく伝えられなかったり等です。
今回は、感情論を話す人の特徴を紹介します。

言っていることが変わっていく

感情というのは、その都度変わるものです。従って、感情論を話す人は、その時その時の自分の感情で、意見がコロコロ変わります。
その人の意見に「感情以外の強い芯がある」場合は除いて、感情論を話す人は、経験や他の人の考えなどの要因によって、考えが変わりやすいです。そのため、自分が強く心に残ることも変化しやすく、言っていることが変わります。

自分に不利なことを隠している

感情論で話を進める人は、自分に不利なことを隠している場合があります。
例えば「動物虐待は悪いことだから報復は当たり前!」といってその人に嫌がらせをする人がいたとします。しかし「人間の生活を脅かすことは罪」と言うだけでその人を論破可能なはずです。しかし、それでも嫌がらせを辞めない場合は、「自分の罪」の事実から逃げ、「動物虐待者が嫌い」という感情だけで話を進めている感情論者だと言うことがわかりますよね。

スポンサーリンク


論点がずれていて論理的に話ができない

感情論をメインに話を進める人は、論点がづれている場合があります。
なぜなら、「自分はこう思っている」という部分しか説明できないため、他の話の論点に対応することができないのです。
論点を捉えていない場合、その会話の中で「何が重要なのか」ということを把握できていません。論理的に話を行うことは不可能です。

相手の話を聞かず話がかみ合わない

相手の話を聞かないことも、感情論者の特徴です。
感情的とはいえ、自分の考えをちゃんと持っているので、今更他の人の意見を聞かなくてもいいと考えているのです。
つまりは「話を聞かない」ので、その人と話す場合は話がかみ合わないことが起こってしまうのです。

相手の立場を理解できない

感情論は「主観要素」によって話が進められます。従って、相手の立場を理解することが困難であるはずです。
自分の考えることがメインの意見なので、他の人の意見や気持ちなど無視しているのです。

スポンサーリンク


固定観念や先入観が強い

感情論を話す人は、固定概念や先入観が強いです。
いわゆる「〇〇はこうあるべきだ」というしっかりとした意見を持っていることです。
その意見がしっかりしすぎていて、例えば自分の考えとは違うことが起こった場合、その物事を受け入れることができなくなります。

ストレスが溜まり情緒不安定

ストレスが溜まっていて情緒不安定になっている人は、感情論をよく話します。
ストレスが強い場合、どうしても周りを見る余裕がなくなります。従って、どうしても自分の中で物事を解決するため、自分の意見を優先してしまうのです。

おわりに

今回は、感情論を話す人の特徴を紹介しました。
はっきりいって感情論は「話し合いの場においては邪魔」です。確かに個人の気持ちは大切なのですが、その中に「理」がない場合、論理的な正解にはたどり着くことはできません。なるべく、周りの状況を見て、理にかなっている判断を行いましょう。