人に何かを教える人というのは、非常に重要な役割を担っています。
教えることが上手な先生や上司に教えられるか、教えることが下手な上司や先生に教えられるかで、部下や生徒の運命は大きく変わります。
従って、教える立場にある人はなるべく上手に教えることが求められるのです。
しかし、なかなか思うように教えることができない人も数多くいると思います。
今回は、教え方が下手な人の特徴を紹介します。自分と見比べてみましょう。

相手を見下している

相手よりも立場が強いことをいいことに、教える態度が傲慢になるような人がいます。そのような人は、人に教えるのが下手です。
例えば、よく聞く言葉でいうと「なぜそんなこともわからないのか」と言ってしまう人です。
自分はできるのかもしれませんが、相手の経験や理解力で、どうしても本人では厳しいことだって多々あるはずなのに、それを教わり手ができないことを見下しては、指導者として失格です。

何を伝えたいのかわからない

何を伝えたいかわからない人も、教えるのが下手な人です。
単純に話がまとまっていなくて、何を伝えたいかわからない人の話を理解することは困難です。要点がまとまっていないわけなので。
人を不快にする、教え方が雑、というわけではなく伝えたいことが不明慮だと相手からの信頼も得ることはできないのです。

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失敗から学ばない

失敗から学ばない人も、教えるのが下手な人の特徴です。
例えば、「Aはこの教え方をしたがあまり伸びなかった」という経験があるのに、他の部下に対しても同じような指導をし、結果部下が伸びないといったことも、失敗から学んでいないことになります。
失敗をしても自分を正当化し、同じ失敗を繰り返してしまうのです。それが、指導にも出てしまう、というわけです。

相手の立場を受け入れられない

相手の立場を受け入れることは重要です。そうすることでより相手を理解し、よい指導方法がアイデアとなって実践されるのです。
しかし、相手の立場を受け入れることができなければ、その人にあった指導をすることはいつまでたっても実行することはできないのです。
指導をする人が相手に合わせる方法をとらなければ、いつまでたっても教えるのが下手なままです。

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教えながら怒る

よく、指導をしているのに、相手がその指導に理解しないと逆ギレする指導者がいますが、論外です。
指導される人は「わからないから指導をもらっている」ので、わからないことがあるのは当然のことなのです。
それなのにわからないことに対して怒ってしまっては、教わる人もいい気分はしないし、場合によっては萎縮してしまい、以降の指導にも支障が出てきてしまいます。
教えているときに怒る、ということは絶対に避けましょう。

おわりに

人に教える立場の人は、教わり手に知識や技術を与える重要な仕事をしているんだということを常に頭のなかに入れることが大切です。
そうしたら、「いかにしたら相手に伝わりやすいか」「相手の立場に立つことは重要ではないのか」ということを自然と考えるようになると思います。
教え方が下手という問題点は、相手のことをしっかりと考えることによって、いくらでも改善の方法があるので、日々教え方について日々考えていくことが重要なのです。
教えることが下手な人の特徴と、自分の教え方を比べてみて、改善していくことで、人間的にも成長していくのです。