就職活動中の学生や今現在会社員の人も「なぜ働くのか」という疑問に一度はあたったことがあると思います。なかなか答えが出ませんよね。働かないと食べていけないという時代が終わりつつあり、政府のセーフティネット(生活保護など)を利用すれば働かなくてもご飯を食べることくらいはできるようになっています。働く=生活のためということ自体は変わらずにあり続けていますが、それ以上の答えを導いたり、働かなくても食べていける現代を考えると必ずしもなぜ働くのかという答えには結びつかなくなってきています。ではそれでもなぜ人は働くのでしょうか。
働く理由も一つだけではない
働く理由も単純に一つだけの理由とは限らないでしょう。お金のためと思いながら、周囲の目や家族のためと思っている人もいます。仕事が好きだけど人との繋がりがあることが楽しいという人もいるでしょう。ここでは働く理由を分解して考えてみました。
自分の生活のため
生活するため お金のため
働いてお金を稼ぐ理由の一つが「生活のため」という理由です。これは誰しも理解はしてくれる内容ですね。現代ではお金が無いとごはんも食べることができません。政府のセーフティネット(生活保護など)を利用すれば働かなくてもご飯を食べることくらいはできるようになっています。それでもこれは最終手段であり、誰かに頼ることになりますよね。自分の力で生活をしていくには働いて生活するためのお金を稼ぐことになります。いままでの人間も生きるため生活するために働いてきていますので、この回答は理解できます。就職活動の面接時にこの回答をするのは勇気がいりますが、誰しもが生活するために、お金のために働いている現実があります。
もっといい暮らしをしたい
生活するために働いていることは紛れもない事実ですが、生活するためのお金が確保出来たら今度はもっといい暮らしをしたいと考えるようになってきます。もっといい暮らしをするためには今以上に働かなくてはいけませんものね。快適な暮らしをしたい。娯楽を楽しみたい、女の子(男の子)にモテたい、などなど自分の欲を満たすために働くという側面も、働く理由にはなりますよね。
人との繋がりを意識
周囲の目を気にするため
世間の目は自分が思っている以上に厳しいものがありますよね。身に覚えもない噂もいとも簡単に広まってしまいます。病気などの理由が無い人が働かないというのであれば周囲から変な目で見られてしまうこともあるでしょう。逆にその目を気にせずに働かないで生活するとなると、誰かに依存することになります。自分が働かないで生活するためには、誰かの生み出す資産を貰わなくてはならないのです。そうなると、その人との力の差や上下関係が生じたり、働かない自分にないしての罪悪感が生じたりします。周囲の目や人間関係から来る感情から働くことになる人もいるようです。
社会と関係をもつため
働かないで家にいると、知り合いもなく、ずっと一人です。働くことは人とのつながりを持つことです。人はつながりの中に自分の存在や役割を感じられて初めて生きていける生き物です。最近は無縁社会とも呼ばれ、人と人とのつながりが希薄になっているとも言われています。この状況の中では働くという行為そのものが人とのつながりを持つための手段として成り立っているのです。
社会貢献のため
経済や環境問題など、社会全体への貢献をしたいという理由です。社会貢献というとNGO活動やボランティアを思い浮かべますが、通常の企業活動で利益を上げることも経済活性化という社会貢献になります。就活生にとっては社会貢献を志望理由に繋げて面接をしたりと、なぜ働くのかという問いの解の一つになっていますね。また、生活するには問題ない稼ぎを持っている人でも、社会貢献をするために仕事を辞めずに続けている人もいるでしょう。
自分を満たしていくため
自己実現・成長のため
仕事を通して学ぶことは多いですよね。働くことで自分の知識や経験を増やして、やりたいことを実現させることも働くことの理由になります。その過程では苦しいことも辛いことも経験しますが、それをすべてひっくるめて仕事が楽しいと感じていることでしょう。自分の中に経験値が蓄積されていくことは大切な資産形成になりますね。逆に仕事が楽しくないと感じている人は今の状況では自分の将来を思い描けずにいるのかもしれません。
暇だから
働かないと暇だという理由で仕事をする人もいます。退職後に年金生活だったけれど、いきなり暇になって仕事を始めるという人もいるようです。暇を持て余すといろいろと考え込みますからね。古代ギリシャでは暇を持て余した人が哲学を発展させてきたらしいですし、自分の時間をどのように使うかを考えなくてはなりませんからね。
まとめ
人によって働く理由は様々です。なので上記以外の理由で働いている人もたくさんいらっしゃいます。現代では食べていくことに対するハードルが下がっていることから、なぜ働くのかという疑問が生じているようです。
自分にとっての働く理由が見つかれば、それが自分の軸になり、自分にとっても幸せを見つけることができるでしょう。