私たちは常に全力で行動することを美徳と感じるところがありますよね。スポーツでも仕事でもなんでもそうかもしれません。日常として暮らしていくと頑張ることを目的にしてしまい、常に力いっぱい頑張ってしまう人もいるでしょう。人生は長期戦です。一瞬の爆発力でハイスコアを狙うこともかっこいいですが、長期戦を覚悟して総合得点で戦うのもまたかっこいいと思います。

頑張っても上手いかないのは肩に力が入っているから

一生懸命頑張ることはいいことだと思います。結果がどうであれ、努力した人間はその過程で強くなります。ただ、頑張っても頑張っても上手くいかないときってどうしても出てきてしまいますよね。それは肩に力が入っているからです。肩だけではないかもしれません。全身が力んでしまうとそれだけで肉体はストレスを感じたり、疲労が溜まりやすくなってしまいます。なんだか周りからも変な目で見られたりしてきます。そうなってくると自分の本来の力を出すことができなくなり、また頑張ろうとして肩に力が入ってしまう、、、そんな悪循環に陥ってしまうかもしれません。

肩の力を抜くという意味

肩の力を抜くには大きく分けて二つの意味があります。

肉体的にリラックスさせること

こちらはイメージしやすいかもしれませんね。肩が凝るというのはこういうことだと思います。普段からパソコンを使って仕事をしていますので、同じ姿勢でずっとキープしているわけですから肩だけでなく首も痛い、腰も痛くなってくると思います。首や肩、特に肩甲骨を意識してストレッチや体操をすると解消されます。

精神的なプレッシャーを和らげること

精神的な肩の力を抜くとなると、頑張りすぎないことや、精神的なプレッシャーストレスから解放されるというイメージですね。肩の力を抜いてリラックスして仕事ができると焦りやイライラも抑えられて自然体で仕事が出来そうですよね。肩の力が入ったまま、何かしらのプレッシャーを感じたまま日々を過ごしていると、常に力んだ状態で生活することになり疲れやすくなったり、ふさぎ込んでしまうこともあります。

肩に力が入る原因

自分の実力以上の力を発揮しようとすると、頑張らなきゃと肩に力が入ってしまいます。これは自分のために努力をするのとはまた異なる精神エネルギーを使ってしまいます。仕事で結果を出さなきゃ!ここでかっこいいところを見せたい!という前向きな理由もあれば、ここで失敗したら怒られるとか、ミスをしたら終わりだと後ろ向きな理由もあります。特に後ろ向きな理由、恐怖や不安から肩に力がはいってしまうと、さらなる失敗やミスを引き起こしてしまいます。

頑張らざるを得ない環境にされている

恐怖や不安から肩に力が入っている、リラックスできない人は頑張らざるを得ない環境を作らされているのかもしれません。人間社会は誰かが頑張れば誰かが楽をできるようになっていることがよくあります。自分の仕事量が隣の人に比べて多いとか、あの人は頼みやすいからたくさん雑用が回ってくるとか。俗にいう「いい人」はこういった傾向に陥る可能性があります。素直だし断れないですからね。

他人に頑張らせるのがうまい人がいる

世の中頭のいい人はいます。仕事術的な自己啓発書を読んでみると、かなりの頻度で「他人に仕事を任せよう」と記載がありますよね。私はそれを読むたびに、任せられる人なんていないよとか、俺下っ端だから誰にも頼めないとかそんな不満が出てきたのを覚えています。それ以外にも、他人に頑張ってもらって自分は楽をできるようにするコントロールがうまい人がいます。管理職のような仕事の割り振りをする立場の人とは異なり、普通の立場の人でも意識的にろ無意識的にしろ誰かに頑張らせるのがうまい人がいるのです。それは仕事でもプライベートでも同じです。

自分はもう他人のメリットために頑張らない

もし、今肩に力が入って疲れるくらいにプレッシャーがかかっていて苦しい辛い思いをしているのであれば思い切って、頑張らない方向性ににシフトしてみると、肩の力が抜けて気持ちも楽になるかもしれませんよ。

忙しいフリで乗り切る

仕事を他人に任せるとか他人に頑張らせることができない人は、これ以上自分に仕事が来ないようにセーブすることを目標にしてみましょう。まじめな人や優しい人はちょっとでも余力ができると、もしくはたとえ余力がなかったとしても、頼みごとを受け入れてしまいます。それで、肩に力が入って苦しい思いをしているのであれば、それは既に過剰に頑張っていることになります。自分のキャパシティと相談する必要はありますが、もう心理的に苦しくなってきたら、「今、この仕事の対応中でできません」と言ってしまいましょう。まずは、断る勇気を身につけなるところからです。

ちょっと問題なのは、たとえ本人が苦しいと思っていても「あいつは楽をしている」と噂なりレッテルを貼られてしまうとさらに仕事の量や責任を増やされてしまいます。ということはうまく周りに自分は忙しい、楽をしていないと思ってもらえるように立ち振る舞うこともしなければなりません。忙しいフリなんてそんなことはできないというのであれば、それもいいと思います。ただ、世の中の他人に仕事を降ったり、頑張らせたりするのがうまい人から自分を守る方法としては有効です。あなたの自己犠牲の精神は清らかなものかもしれませんが、それであなたが追い込まれているのであれば、その自己犠牲は単なる自己満足に過ぎないのかもしれません。

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余裕のある生活を心がける

時間に余裕がある生活

幼いころ五分前行動とか言われた記憶がありませんか?今も言われていますか?実際にやってみてどうでした?確かに時間に余裕をもって行動すると、心にも余裕が出てきますよね。時間ぎりぎりで生活していると、電車の数分の遅れでイライラしたり、相手の作業スピードにも干渉したくなります。不安やイライラの要因の一つは時間に追われていることが考えられます。

お金に余裕がある生活

お金が無いと精神的な余裕もなくなってしまいます。余裕資金が通帳に眠っているというだけでも心の余裕が変わってきます。

人間関係に余裕がある生活

人間関係が円滑で人間関係でのストレスが少ないとプレッシャーも少なくなりますよね。良い人間関係が維持できればいいのかもしれませんが、せめて悪い関係にならなければよいと思います。

まとめ

肩に力が入る原因はプレッシャーが自然とかかってしまっていることです。そのプレッシャーも自分が望んだものかどうかもわからないものです。プレッシャーや他人からの期待から解放されれば肩の力が抜けて自然体に近づけます。自分でも時間やお金、人間関係に余裕を持たせれば、ストレスも減り方の力が抜けていくでしょう。