鉄のような意思を持ってストイックに貯金ができればいいのですが、多くの人はなんとなく貯金があるといいなぁとか、貯金が無いと不安だという漠然とした不安から貯金をしようとしていることが多いでしょう。残念ながら漠然とした気持ちで貯金をしていると、何かの拍子に浪費をしてしまいなかなか貯金ができないのです。
お金があれば使いたいし、おいしいものを食べたいですし、遊びにもいきたいです。ですが、限られた収入で生活して、なおかつ貯金もするとなると結構なエネルギーが必要になります。その貯金をするという精神的なエネルギーを作るために貯金をするための目的持つと良いでしょう。

なんとなく貯金をするだけだと継続できない

貯金そのものが目的になってしまうと、我慢して節約しているのにこの節約はなんの役に立つのだろうと不安になってしまいます。仕事などでストレスが溜まったときに貯金はしているけれど、特に使い道は決まっていないし使ってもいいやという気持ちになって、せっかく貯めたお金を使ってしまうこともあります。ただ、漠然となるべく多くのお金を残したいというのであれば、最初は調子よく節約生活ができるかもしれませんが、数ヶ月もするとスタミナ切れを起こしてお金を浪費してしまうかもしれません。
自分の貯金するという行動に意味を持たせることで、自分はこのためにお金を貯めているんだという実感が伴い、気持ちが安定してきます。

貯金をする目的の例

欲しいモノを買うため

マイホームを購入したい、自動車を買いたいという方はその頭金の準備を目標にすると具体的な目標になりますよね。5年後に家を買うから毎月5万円ずつ貯金して頭金を捻出しようとか、3年後に自動車を買い替えたいからいくら準備をしようと、具体的な金額までわかります。

ここまで大きな金額でなくても、家具・家電を買いたいという時も、良いモノであれば10万円を超えてきますからその金額を目標にするのも良いでしょう。

自分へのご褒美とか趣味で旅行に行くことも貯金の目標にできます。例えば、半年後に旅行に行きたいという目標を設定したとします。旅行の費用が30万円かかるなら毎月5万円を貯めることに具体性がでますし、明確な目標があるので節約も頑張れます。

将来不安

今後の生活に不安があるのでそれに備えることも貯金の目的には有効です。将来、結婚して子供が生まれたら、その子供が成長したら、家族との思い出と一緒にお金も必要になってきます。
老後不安から貯金に励むこともありますよね。最近は自分の老後以外にも親の介護の問題も増えてきていますので、生きるということがリスクになりつつあります。老後に必要な資金は3000万円~と言われています(当人の生活レベルにもよります)。そのくらいの貯金を退職金でカバーできるかというとできる人は限られているでしょう。そもそも退職金が支給されるかどうかも怪しいところです。早い段階からコツコツと老後を意識すると節約を頑張れそうですね。

誰か大切な人にアピールできる

貯蓄がある人にはどのようなイメージを持つでしょうか?しっかりしている人というイメージが多いでしょう。例えば彼氏(彼女)との結婚を考えている場合、貯金があると相手の安心感は大きくなりますよね。貯金が全くない人だと、「この人は計画性がない」とか「浪費家なのでは?」という疑問を持たれかねません。お金の使い方はその人の性格や人生観が表されるので、貯金がある程度あれば金銭感覚が正常であると思ってもらえます。
彼女の親に挨拶に行くときも安心感が違いますよ。さすがに私の貯金は○○万円ですという話にはならないと思いますが、それなりに貯えがあることは相手の親にも安心してもらえるでしょう。もちろん自分の親に対してもしっかりしているというイメージを持ってもらえます。

投資にお金をまわすためまとまったお金が必要

それは働かなくてもある程度の生活ができるくらいの資産を持つことでもありますし、頭や心の中がお金でいっぱいな状態から脱出したいのです。金持ち父さん、貧乏父さんの著者ロバート・キヨサキ氏が紹介した「ラットレース」という言葉があります。働いても働いても資産が貯まらず、ハムスターがくるくる回り続ける回し車の中で走り続けているように見えることからラットレースという言葉が定義されています。

一般的な会社員がお給料の中でこのラットレースから抜け出すには資産を作り、ビジネスオーナーや投資家としてさらなる資産を獲得していくことと著書の中で伝えられています。ここでの資産は「その資産自体がお金を稼ぐ」ものが該当します。一回仕組みを作ればそこから収入を得ることができるものですね。この資産を増やすための行動をとるのです。

このような不労所得を作るためには、投資を行わなくてはなりません。そのためにはある程度のまとまったお金が必要になります。

まとめ

お金を貯める目的はここに挙げた以外にもあるでしょう。自分自身の目標を設定してあげれば、節約や貯金という行動に意味が加わりますので、挫折しにくくなります。これに加えて日々の達成感を積み上げていくことで貯金が楽しくなってきますよ。