悪運が強いという人を聞いたことがないでしょうか。
悪いことをして窮地に立たされる人が、悪事がバレずになんとか解決していってるような人で、誉め言葉としても貶し言葉としても使われます。
悪いことしているにも関わらず、実力でなんとか解決している人が多いです。ルールやマナー、世間の常識を守って生きている人が多くいる一方で、程度の大小は問わずともルールを守らないでもバレずに暮らしている人もいます。それを羨ましいと思うかどうかは人それぞれですけれどね。
今回は、悪運の強い人の特徴を紹介します。
悪運が強いとは
悪運が強いというのは、「なにかしらトラブルに襲われるけれど、被害を受けず乗り越えている人」を指します。
普通の人なら解決できないような、または心が折れてしまうようなことがなのに、最悪の事態になりながらも四苦八苦しつつ解決する人がいます。
そういう人を羨ましいとみる人もいるだろうし、運が悪い人だと思う人もいるはずです。
ただ、元々悪運が強いとは「悪いことしても、その罰を受けずに栄える」ことなんですね。出典は忘れてしまったのですが、完全犯罪は犯罪ではないと(マンガだったか小説だったか・・・)考える人もいるくらいです。
悪事をしてもそれがバレず、バレたとしても罰を受けずに暮らすことがもともとの意味なんですね。「悪運尽きた」と言えば、悪人がいよいよ捕まる時に使われる言葉ですが、こっちの方が正しいのです。
ただ、最近は「不運なことに見舞われても被害を受けなかった」というような意味でも使われます。
言葉は時代によって意味を変えていきますから、本来の意味と最近の言葉の意味を理解しているだけでも充分あっぱれでございます。
悪運が強い人は悪事と分かってやっている
自分が行う行動が、もともと悪事だとわかっている人は、悪運が強くなる可能性が高いです。
なぜなら、その行動をする前から、「悪いことをしている」という覚悟をあらかじめ持てているからです。
わかっててやっている人はその対策も同時に考えています。「バレなければちょっとくらい大丈夫」と考えつつ、「ばれないようにするにはどうすればいいか」を並行して考えているのです。
バレなければというのが重要ではありますが、本人は仮にばれても大きな問題にならないように行動します。
こうなると悪事を働いたとしても露見することは難しいですし、誰も気が付かずに終わっていることだってあります。
罪悪感が無く行為を正当化する
罪悪感よりも自己正当が強い人も、悪運が強い人の特徴です。
悪運が強い人の行動力というのは、罪悪感がないことから生まれるのです。元々悪いと思っていないから、その行動を速やかに行うことができるのです。
自分のメリットになることであれば、多少の問題をはらんでいようがすぐに行動できます。
その点はいわゆる普通の人よりもはるかにフットワークが軽いです。人をどんどん巻き込んでいったとしても、それでもお構いなしです。仮に誰かがミスをしたとしても自分に罪悪感や負い目が無いので、責めたり追及することもありません。
罪悪感を持っている場合は負い目を感じてしまいます。それによって悪事がバレてしまったりするのですが、罪悪感が無い人はすべてを許してしまいます。
だって、本人の中では「罪」ではないのですから。
余計なことを話さない
余計なことを話さない人も、悪運の強い人の可能性が高いです。
話をしなければ、他人が知る術は少ないので、まず話さないことによって「悪運」を掴んでいます。
上にも書きましたが、問題は問題となる前に対処すれば問題になりません。
余計なことを話さないだけでも、自分が抱えているトラブルや悪事を隠しとおすことができますよね。黙っていればバレることはないのですから。
その話さないことで他人は本人の悪事を知らない状態なのです。誰にも知られずに自分のやりたいことをやり切ってしまいます。
たとえ仲の良い人であっても、誰か1人に自分のやっている悪事を話してしまったら、そこから多くの人に広まってしまうかもしれません。
悪運の強い人は「口は災いの元」だと言うことを強く理解しています。
どんなに自慢したいことがあっても決して口を割る事はないでしょう。情報が漏れないので悪事や悪巧みがばれる事はありません。
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悪運のある人は頭の回転が早い
頭の回転が早い人は、総じて物事に対する解決能力が高いです。
従って、悪運が強い人の特徴である「トラブルが多いがなんとか解決する」という特徴にぴったり当てはまっています。
単なる賢いだけではなく「ズル賢い」のです。
この狡猾さが軽いフットワークを生み出して、その人にとって不利なことであっても好転させる力を発揮するのです。
その事実が問題となって話が大きくなっていくことが問題となりますから、その前の「ちょっとした出来事程度のレベル」で綺麗に対処するのです。
悪運が強い人は問題が大きく取り上げられる前に、自分の力で対処してしまいます。
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口が上手い
悪事がバレない人の特徴として口がうまいと言うことが挙げられます。
自分が何か悪い事して追求されたとしましょう。
当然、他人は自分を悪者にするために色々と質問したりしてきますが、頭の回転が早く口も上手いので、それをうまくかわすことができます。うまくかわすだけではなく、さらに相手を言いくるめることだってできるのです。
相手がこう言ってきたら自分はこう答える
自分がこういう行動したら相手は警戒するだろう
などを自分の中でシミュレーションします。
十分に自分の中で練習を繰り返して、相手の口車に乗らないように、かつ、自分の立場をはっきりと示すことができるのです。
悪運が強い人は自分が追求されるときのことを考えて対策を練っているのです。この辺りは天性の運とは違います。
嘘の中に真実を織り交ぜる
嘘の中に真実を交ぜて話すと、嘘なのだけど信ぴょう性が出てきます。
人間は不思議なことに嘘をつくことが苦手です。
嘘を付きとおすためには相当の訓練が必要になります。これは人間の心の中に嘘を付いてはいけないという葛藤が生じてしまうので、どこかで真実と混ざり合うような矛盾点が出てきてしまうからです。
しかし、嘘の中に真実を織り交ぜることでこの嘘を付いてはいけないという心理的な負担が数段軽くなります。話している本人も全部嘘で固めているわけではないですので、仮に矛盾点を付かれても真実を織り交ぜていけば上手くかわせる可能性が高くなるのです。
そのような話をする人は、まず嘘がばれにくいので、悪運が強い人となるのです。
周りを巻き込むことが上手い
周りに協力者が集まってくることも悪の強い人の特徴です。
自分がやろうとしていることを理解してくれて一緒に行動してくれる。または後ろ盾になって自分の行動に正当性を持たせてくれる人も現れたりします。
あくまでやる事は悪事なので、お互い損得感情で行動するということになるのですが、それでも同じ方向向いているので問題になる事はありません。
協力者が多いことで責任の所在も曖昧になり、もし問題が露呈した時も互いにカバーしあいながら揉み消すことだってできるのです。
何事にも動じない度胸がある
度胸がある人も、悪運が強い人の可能性が高いです。
度胸のある人は、積極性が高いということなので、行動することによって問題を解決できるのです。
悪事を働いて自分に負い目を感じていたとしても、度胸がある人は相手の追及にもひるむことはありません。きっとあなたは堂々と対応している人を相手にしていると、こんな人が悪いことをしているとは思わないはずです。
逆に挙動不審な点があると、見ている方も不審に思って警戒してきますから、自分のやりたいことも失敗する可能性が高いです。
たとえば、副業禁止の職場に勤めている人が隠れて副業していたとします。度胸がある人はそれを察知されないくらい堂々と振る舞うので、他の人が疑問を持つことすらないのです。
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逆境に強い
追い込まれても度胸のある人は逆境にも強いです。
自分が不利な状況に追い込まれたとしても、それを糧にして前に進むことができます。
普通の人であれば諦めてしまいそうなところでも悪運が強い人はそういうところには鈍感でちょっとやそっとじゃ凹むことありません。
自分のやりたいことが明確でそれに対する行動量も多いので、逆境をどうやって乗り越えるかが楽しいと言う人もいるでしょう。
何が起きてもどこ吹く風
何かしらのトラブルが起こったとしても当の本人は飄々としてどこ吹く風です。
自分に対するトラブルや問題であるにもかかわらず、どこか他人事で対応することもできます。
ふてぶてしい態度で相手をイライラさせてしまうかもしれません。しかし当の本人は開き直って成り行きに任せながらも、次の一手を考えているのです。
普通であれば何かトラブルが起きたときに、あたふたとしてしまうものですが、このくらいふてぶてしさが悪の強い人の特徴と言っても良いでしょう。
悪運のある人は諦めない
絶対にあきらめないということは、何か運が悪いことが起こったとしても、諦めずに前を向くことができるので、それが悪運が強くなる行動にそのまま直結するのです。
悪運が強いかどうかにかかわらず、成功する人は最後まで諦めずに行動しています。たとえそれが悪いことをしていたとしても、諦めずに行動することでどうにかなってしまうのです。
諦めない不屈の精神は逆境にも強くなります。悪事を働く人であっても、正義のヒーローであってもそれは同じです。逆境にも負けず、諦めないことでピンチをチャンスに変えているのです。
執着心が強い
いちど手に入れたものは簡単には手放したくありません。悪運の強い人は自分の手に入れたものに対して強い執着心を示します。
自分の手に入れた物が奪われそうになったときに、持ち前の頭の回転で周囲の道場会相手を悪者に仕立て上げることもできます。
なかなか質の悪い行動ですがそれだけ自分のやってきていることに対して思い入れを強くしているのです。
しつこい位に絶対に諦めません。
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こだわりが強い人の特徴
プライドが高い
プライドが高い人も、悪運が強い可能性が高いです。
なぜなら、そのプライドから自分をよく見せようと無茶をして実績を上げようとします。「自分はこんなもんじゃない」と言い聞かせて、本陣でもできないような努力や行動をします。
それが悪事であったとしても、行動量によって成功のチャンスは増えていくわけですから、当然、悪運が強いと言われる人になるわけです。
危ないことにも挑む
いわゆる「危ない橋を渡る」ような人です。危ないことをしているために窮地に追い込まれることは多いのですが、その分その窮地を解決するために、様々なことに挑むことができます。そして、その窮地を解決することができるのです。
悪事は必ず暴かれると言いますが、悪事を働く方も危険を冒しています。危険を冒してリスクを取る人が最終的に大きな成功を収めていることは否定できません。
映画で描かれるダークヒーローたちもそのような存在です。
安定を求める人が悪事を働いても、自分の身を亡ぼすだけなのです。
おわりに
悪運が強い人の紹介をしました。
精神面がとてつもなくタフだったり、問題解決のための行動がすさまじかったりと、様々な特徴があります。従って、その成功は努力によって手に入れているので、悪運が強いといっても一概には悪いこととは言えないのです。
悪運が強いと言われる人は普通の人たちに比べて圧倒的な行動量と入念な計画や準備をしてきています。
何もせずただ単に悪事がバレなかったと言うのはむしろ珍しいのではないでしょうか。
努力の方向が悪事であるので決して褒められることではありませんが、その行動量と入念な準備は見習わなくてはいけません。
天性の運の良さではなく悪運の強さを支えるのは日ごろの行動と努力なのだということがわかります。
ただ、悪事が必ず暴かれるかどうかはともかくとして、悪行を行うと何年かかってでもいつか必ず自分に返ってきますから、やるからには相当な覚悟が必要です。
バレるかどうかという心配にエネルギーを使うくらいなら、真正面から正々堂々とした行動を取った方が自分のエネルギーを集中して使うことができますよ。