ラテラルシンキングとは?

皆さんはラテラルシンキングと言う思考方法ご存知でしょうか。

ラテラルシンキングとは柔軟な発想するための思考方法の1つで、ビジネスによく出てくるようなフレームワークとはまた違ったものになります。

そのためちょっと難易度が高いのかもしれません。

今回は新しい発想を導きだすラテラルシンキングについてご紹介します

ロジカルシンキングとの違い

ラテラルシンキングはよくロジカルシンキングと比較され説明されます。

ロジカルシンキングはご存知の方も多いでしょう。論理的思考と訳されて課題に対して考える筋道を出して考えて、理論的に解答を導く考え方です。

1つの課題に対して深く掘り下げて解決に導くので垂直的志向と言われています。

このロジカルシンキングを実行するために多くのフレームワークが開発されてビジネス書や多くセミナーで公開されています。

一方、ラテラルシンキングは思考の幅を広げるための考え方で、物事の本質を捉えて考え方の可能性を広げることを重視しています。

既存の枠組みに囚われずに感覚や直感と言うものを大切にして発送していくものになります

ロジカルシンキングでは1つの課題に対して深掘りしていくため、着実な思考プロセスを踏んでいきます。しかし着実に進んでいく間に前提条件や常識と言うものが増えてきて、幅広い考え方を導き出すことが難しいのです。

ラテラルシンキングでは着実な思考プロセスを踏みませんので、一気に話が飛躍したり発想が明後日の方向向いていたりすることもありますが、そこから新しい発想を導き出していくのです。

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どういう場面で使えるのか

ラテラルシンキングを使う場面は既存のものや考え方が支配されていて、現場が硬直的になってしまっているときに発揮されることが多いです。

誰もが似たようなことをやっているのでは埋もれてしまいます。

ラテラルシンキングによって今までの思考の枠組みから、ライバルが思いつかないようなアイデアを出すことで差別化を図ることができるのです。

ラテラルシンキングで発想力を鍛える方法

ラテラルシンキングが近年注目されてはいますが、正直なところそんなにすぐに身に付く事はありません。

今までの学校教育や職場の研修ではロジカルシンキングをもとに進められてきました。そのような環境で育った我々がすぐにラテラルシンキングを身に付けられるわけでは無いのです。

ただ日ごろの訓練と意識付けでラテラルシンキング身に付けることが可能です

例題に触れる

そんなにすぐにラテラルシンキングはできないですよね。

まずは自分の中に多くの引き出しをつくります。ラテラルシンキングに関する書籍やサイトが多く出回っているので、それを知識として頭の中に入れておきましょう。

ラテラルシンキングの実例を入れておくだけで、自分が似たような状況に置かれたとき他の例を参考にすることができます

他に使い道があるか

同じものであったとしても、他に使い道がないかを考えると新しい発想が生み出されます。

形や物そのものを同じだったとしても使い道を変えればまた新しい形で売り出すことができます。

新しい用途やちょっといじってみたり、今の客層とは別の客層に提案できないか、使う場所を変えてみたらどうか、など同じものであったとしても別のやり方にスライドすることができないかを考えてみましょう

何か真似は出来ないか

何かの真似をすると言うのは新しい発想とは程遠いと思ってしまうかもしれません。

しかし新しい発想と言うものは古い物をベースにしてさらに改良したり新しい使い道を発見したりしているものがほとんどです。

先人の知恵を真似してそこから自分なりのアイディアを出していくこと、それが過去の歴史からでも全く違う分野からでもあっても真似できるものを探していく。

外からのアイディアを借りることで新しい発想に結びつけることができます。

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常識、前提を疑う

新しい発想は現在の常識を疑ってより良いものを生み出していくものです。

今までこうやっていたからと前例を踏襲する事は、それはそれで良いのかもしれませんがそれ以上の価値を生み出すことができません。

みんなこうやっているけれどもこうすればもっと良くなるのではないか、と言う視点やみんな当たり前のようにこうやっているけれどめんどくさくないのか、と言う視点が新しい発想を生み出す着眼点になります

視点を変え、表現を工夫する

使い道を当社のものと違うように使えないかを考えてみたり、見た目や表現の逆のことができないかを考えてみると新しい発想が生まれてきます。

失敗作であったとしてもそれをうまく打ち出すことだって可能になりますよ

例えば他社と比べてどうしてもちょっと高めの値段設定をしなくてはいけない場合があるときは、「高級感がある」とか「値段相当」と言う表現を使えば印象がかなり良くなります。

表現次第でブランド力が強くなることもあります。

例えば、値段が安い化粧品は人気が出ないのです。ブランド力は視点や表現を変えることで高められていきます。

組み合わせる

最近はコラボ企画と言うものが多く出回っていますよね。

これは既存の商品やアイディアを組み合わせて、さらに良いものを作り出すことです。

実は今使っているスマートフォンも多くの組み合わせ商品なのです。

電話と写真とメールとインターネットと音楽プレーヤーと考えればたくさんの組み合わせが詰まっていますよね。

今までのアイディアを組み合わせることで新しいものを作り出すことが可能になります

おわりに

ラテラルシンキングとロジカルシンキングは役割が全く違います。

ロジカルシンキングも社会では必要ですが、新しい発想を生み出すには日頃からラテラルシンキングを鍛えていくといいでしょう。

ある程度歳をとってくると新しい発想と言うものがとても難しいです。

しかし多くの事例に触れて、柔軟な考え方がこんなにたくさんあるのだとわかるだけでも、ラテラルシンキングをできる可能性が高くなってきます。諦めずに日ごろから訓練をすることが大切です。