自分から何かを伝えることが苦手な「無口な人」と関わったことはないでしょうか。
非常に恥ずかしがり屋な場合もありますが、心理的に考えすぎている可能性もあります。例えば、嫌われたくないと思っていたり、会話がなくてもどうでもいいと思っているのなら、確かに人前では無口になってしまうのも頷けます。
今回は、無口な人の心理と特徴を紹介していきます。
自分の本心を知られたくない
無口な人は、自分の本心を知られたくないと思っている可能性があります。
人としゃべってしまうと、どうしても自分の素が出てしまいます。その素の自分を出すのが非常に恥ずかしかったり、不快に感じ、自分を守るために口を閉ざしてしまっているのです。
自己開示が苦手な人もいるでしょう。
別にやましいことを考えているわけではないのですが、他人に自分の腹の内を知られるのが嫌だという人もいます。どうしても秘密主義者のように思われてしまいますが、本人も自己開示したいわけではないのです。
ちょっとした会話からもその人の考えていることがわかります。言葉や態度を偽っていたとしても話をしているうちにちょっとずつばれてしまいますものね。
自分の一面を相手に見せてしまった時に、どういったリアクションが返ってくるのでしょう?よくも悪くも自分にとって相手の反応が大きく跳ね返ってきます。自分の本心を見せることによって、相手の心境にどういった変化が出るのか。それに過剰に反応して疲れてしまうのです。
例えば、私はカラオケが嫌いです。私も音楽は聴きますし、好きな楽曲はあります。ですが、それをカラオケで披露することはありません。同席者がこの歌を知らなかったらどうしようとか、この歌が好きと知られたら周りはどう反応するだろうとか、いろいろ考えてしまうのです。それでその歌を知らない人がいて、場がしらけたりしたら、その雰囲気が怖いのです。だからどうしてもカラオケに行かなくてはいけないときは、当たり障りのない曲を調べて歌っています。(極力歌いませんけれど)
自分の本心を知られることによって、嫌味を言われたり、偏見を持たれたり、揚げ足を取られたりと苦しい状況に陥るのではないかという不安が出てきます。考えすぎと言われるかもしれませんが、そう考えてしまう人もいるのです。
嫌われたくない
人から嫌われたくない人も、無口になってしまうことが多いです。
人の目を気にしてしまって、自分がしたい会話をすることができないのです。本心を知られたらその人は離れてしまうことを怖れていて、とにかく孤独を怖がる傾向にあります。そのせいで、勇気を出して会話をするという一歩が踏み出せないのです。
相手の話を聞いていれば、たいていの人はしゃべっていて気持ち良くなるはずです。聞き役に徹していれば、余程のことが無い限り嫌われることはないでしょう。
うかつに自分の意見や本心を話してしまったばかりに、相手から警戒されたり嫌われてしまう可能性もあるのです。
相手から嫌われることを恐れている人は、自分の意見を言うことのハードルが高くなってしまいます。自分の意見で誰かが傷ついたり、不快に思うかもしれません。万人と共通の価値観を共有したり、万人と利害が一致することはまずありません。ですがそれが怖いのです。
口数を減らしてしまうことで、人間関係のトラブルリスクを回避しようというしている人も口数が少なく、無口です。
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頭の中を言葉にできない
頭の中で考えていることを言葉にすることができない人も、無口になってしまいます。
会話のネタというものは、自分の経験に沿って練られるのです。しかし、その経験を頭の中でまとめられなかった場合は、言葉にできる会話も、同時にまとめることができないのです。
特に相手が上司や取引先だと自分の発言でトラブルになったりすることもあります。
自分の頭の中で熟考して、話すことを組み立てようとするのですが、会話のテンポからは外れてしまい話の流れが変わっていることもよくあります。せっかく考えた話であっても、話を蒸し返してまで発表するのは気が引けますものね。
考えたことをすぐに言葉にできればいいのでしょうけれど、短絡的に発言するとトラブルの元ですし、気の利いた一言も考えないと出てきません。
考えた言葉を披露する前に話が終わってしまっていたら、自分の中で脳内反省会が始まります。あの時すぐにこの切り返しが出来ていればよかったとか、次にこう聞かれたらこう答えようとか、会話の流れのシミュレーションをしていきます。
この手のタイプはある程度経験値が貯まってくれば、会話の引き出しも増えてきますので、後々はおしゃべり好きになってくるかもしれません。
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話すこと自体が苦手
無口な人は、話すこと自体が苦手な可能性があります。
例えば、どうしても人見知りでうまく人とコミュニケーションを取ることができないことがあります。人間の心理として、コンプレックスとなったことは避ける傾向にあるので、会話をしなくなります。
会話についてトラウマがあったりすると、なおさら避けようとしてしまいます。
話すことが苦手なままだと、事務的な会話しかできませんし、話をする練習そのもののチャンスが無くなってしまいます。練習ができないとさらに話すことが苦手になるという悪循環に陥ってしまうのです。
そうなると他人との話が噛み合わないことも多いので、それも会話がコンプレックスになっていくこともあります。
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会話が無くても苦にならない
会話をしない人は、そもそも会話というツールを必要としていない場合があります。
それは、そもそも人と関わるつもりがないというわけではなく、会話しないのなら他のことをしようというスタンスです。そのような人は、当然ながら会話なんてなくてもいいのです。
人とコミュニケーション取るのは最低限で黙々と自分の仕事をするタイプの人だと、会話は必須でもなんでもありません。
集団の中にいても無言でも大丈夫という人もいます。別に会話なんてしなくてもいいのです。無言だとその空気感が苦しいという人も多くいる中、何か話さないといけないという強迫観念が無くなってしまえば、会話をしなくても苦にならなくなります。
恋愛でよく言われるのは無言でも居心地がいい人が理想の相手ということです。無言でも苦にならない人は相手に対して警戒心を解いているのかもしれませんよ。無言でも、会話が無くても苦にならない人は恋愛でもなんでも会話を無理にしようとしません。相手を信頼している証拠かもしれませんね。
静かな方が好き
騒がしいよりも静かな方が好きだという人も、無口になる傾向があります。
自分も自然と静かになってしまい、あまり話さなくなります。どこか、話しかけにくい雰囲気まで作ってしまいます。
普段から物静かで無口だと、周囲の人もこの人は無口な人なんだとキャラ付けをしてしまうのです。
他人からのキャラ付けは非常に厄介で、自分の本当の姿とは関係なく作られて、そのキャラ通りに行動するように仕向けてくるのです。
他人からのキャラ付け通りに行動しないと「あなたらしくない」とか、「今日はどうしたの?」とか、「珍しいじゃない」と色々言ってきます。
もし静かな方が好きなのであれば、相手のキャラ付けをそうなるように自分で仕向ければいいのです。
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しつこく話を振られるとイラつく
無口な人は、しつこく話を振られるとイライラしだすことがあります。自分は静かに一人でいたいのに、なぜ話しかけてくるのだという心理によって、そのような態度を取るのです。
会話の内容にもよるのでしょうけれど、例えば街でセールスの人に話しかけられた時を想像してみましょう。急いでいるのに興味のない商品のことを説明されると、普通の人でもイライラしてしまうでしょう。
口数が少ない人にしつこく話をして不機嫌になってきたのであれば、きっと会話に興味がないのです。無口な人であっても興味のある話であれば会話に乗ってきます。こちらもせっかく話しかけたのに相手が不機嫌になると、イラっとしますが、そういう人なのだと理解してあげれば、適切な距離感を保つことができるようになります。
子どもの頃から孤独だった
子供の頃から孤独だった人の心理は、寂しさも当然あります。しかし、それ以上に「慣れてしまっている」可能性もあります。
一人でいることになれてしまった場合、周りも静かなものですし、自然と無口になります。
親からも手のかからない子供として育てられますし、親子間の会話も少なくなってしまうこともあります。最近は両親共働きで家族間の会話が無く、子どもも一人で遊ぶことに慣れてしまったためなおさら会話をすることが少なくなってしまいます。
子どもの言葉の発達のためには家族間での会話が最初のステージなるのですが、そこを疎かにしてしまうと話をする基礎がつくられません。自然と口数が少なくなります。
口下手
口下手な人は、会話をしていて人を楽しませることはできません。従って、会話をすること自体がだんだん苦手になってくるのです。お世辞を言うのも下手で、思ったことを素直に言ってしまう人が多いです。
人を楽しませる方法はおしゃべりだけではないのですが、口下手だとそのことがコンプレックスになってしまい、積極的に話をしようとしなくなってしまいます。
口下手だとどうしても言い争いに弱く、いつも言い負かされてしまいます。いつのまにかそういったキャラクターになってしまい、何を発現しても否定されるような関係になってしまいます。
そのままだと他人に自分の選択を決められてしまいますし、自分の意見を言うことも出来ません。考えなくても良いので楽かもしれませんが自分の中にフラストレーションがたまっていくこともあるでしょう。
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おわりに
今回は、無口な人の心理的特徴を紹介しました。話すのが好きではない人も、やはりどこかで人と話さないと寂しい人生になってしまいます。心理的に厳しいものはあるかもしれません。しかし、どこかで心の開ける人と話をしてみると、世界が変わることもあります。もし、自分にも当てはまる項目があるのでしたら、少しずつでも改善していきましょう。
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