SMRATの法則というものをご存知ですか?
仕事等で、なんらかの目標を立て、その目標に向かって努力したり、行動を起こしたりするでしょう。
その時、目標設定の際に役に立つフレームワークのことを、「SMARTの法則」と言います。

Specific (具体的、わかりやすい目標を立てる)
Measurable (計測可能な目標を立てる)
Agreed upon (達成可能な目標を立てる)
Realistic  (現実的な目標を立てる)
Timely  (期限が明確な目標を立てる)

という5つの英単語の頭文字をとって「SMARTの法則」といいます。

この法則に乗っ取って目標を立てることが、近年、ビジネスの世界では求められていますが、日常生活でも実践することができます。

では、ひとつひとつ、わかりやすく解説していきましょう。

具体的であること

例えば「勉強をする」という目標を立てたとします。
しかし、それだけでは何を勉強したのか具体的ではないし、勉強の進捗度や理解度に関しても不明慮で、具体的とは言えません。

そこで、例えば「因数分解を理解する」という目標をたてると、「よし、今日は因数分解を集中的に勉強して理解しよう」という、具体的な目標をもとに、実行することができるのです。

明確な目標を立てることがまず前提として、SMARTの法則では求められます。

測定可能であること

次に、立てた目標が測定可能かどうかを考えましょう。

先ほど述べた「因数分解を理解する」という目標、それだけでは目標を測定することはできません。その場その場で知識を計測することは不可能だからです。したがって、計測可能な目標にしていきましょう。

知識を数値化することでてっとりばやい方法は、やはり「テスト」でしょう。
「因数分解のテストで70点以上取る」という目標を建てれば、いざテストを終えたあと、目標達成できたかどうかわかるからです。

自分だけではなく、「客観的に見て目標が達成できているかわかる」ことはとても重要なことなのです。

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自分が納得していること

「因数分解のテストで70点を取ること」という目標ですが、自分は本当に70点で満足できるのでしょうか?

満足できるのであればそれでいいですが、満足できないのであれば、満足できるくらいの数字に変えてみましょう。

そうして、自分が満足できる程度にまで目標を上げることによって、目標に向かってさらに努力をすることができるので、目標は、自分が納得できる範囲で、高く設定することも大切なことです。

実現可能であること

例えば、数学がとても苦手で、普段から悪い点数ばかりとっている子が「因数分解のテストで100点を取る」といきなり言っても、やや難しいように思いませんか?

本人の能力や実力を考えて目標を設定しないと目標の意味がないのです。

目標というのは「達成すること」が求められるので、達成できないレベルの目標を立てても、試行錯誤するだけで行動に移せない等、非常に効率の悪い作業になってしまいます。

ちゃんと、現状をみて、実現可能な目標を立てましょう。

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期限を設けること

ちゃんとした期限を設けることは大切です。

人間は基本的に楽な方に流れます。仕事も勉強も締め切りがあるからやるのです。締め切りが無ければ先延ばしをしてしまいます。

時間という制限がないと「いつかやればいいや」という考えから怠け心が宿り、ある程度集中して目標に向かって努力をすることができないのです。

「テストは10月1日にあるから、それまでに因数分解のテストで70点取れるように勉強しよう」という、期限を設定することで、より、それに向かって気を引き締めた行動を起こすことが可能になります。

おわりに

以上、5つの項目すべてを当てはめていき、最終的に目標を設定していくのです。
そうすることで、より具体的で、より現実的な目標が見えてきて、目標を達成するために努力を行うのです。

SMARTの法則に、自分の目標を当てはめていくことは、間違いなく問題解決能力の向上に役に立ちます。

日ごろの生活から、SMARTの法則に基づいて目標を設定してみてください。
そうすれば、目標達成に向けて努力をする具体的な方法も一緒に見えてくるのです。