リーダーに求められる条件や素質ってどういうものでしょうね?

検索してみると、部下が元気になるとか感謝の気持ち、金払いがいい、動機付け、優しさ、厳しさ、叱る力、決断力、自己管理などなどたくさんの条件が出てきます。

調べたリーダーの条件を全部実践しようとするとおかしくなってしまいそうですね。

そもそもリーダーと一口に言ってもいろんな組織や人間がいます。自分が組織や人間関係に合うようなリーダーにならないといけないのです。

色々調べた結果、「知恵」と「行動」と「人間性」に行きつきました。というかリーダーの条件として出てくる単語それぞれがこの3つのどれかに当てはまるのです。

知恵と行動と人間性

この3つのどれに優劣があるというわけではないでしょう。最終的にはすべて重要で、組織や人間関係によってどれを優先させるかは自分で決めないといけません。

自分の能力や経験値に自信があるのであれば、知恵や行動でリーダーとしての才覚を発揮すればいいですし、職場の人間関係を円滑にしたいのなら人間性を中心に磨いていこうと考えられるはずです。

ただ、この3つのどれか一つだけ突出していても下の人間が付いてきません。一番低いところに合わさってしまうので、得意分野はあれども満遍なく習得しておく必要があります。

知恵

知恵は実践の繰り返しから身に付くものです。自分の経験や失敗から学び、自分の知識や経験が知恵として蓄積されていきます。

これが臨機応変に対応できる決断力や判断力の基礎となっているのです。

過去や他人の失敗を活かす

知恵を深めていくには自分の経験だけでは難しいです。自分では簡単に出来たことも部下に任せると思うようにいかない。逆に他人は簡単にできることでも自分がやると難しい。

別にリーダーだから完璧になる必要はないと思います。ただ、同じ失敗を極力減らしたり、他人の失敗や事例から学ぶことができていると、自分の経験以外にも他人の経験が知恵になっていたりします。

例えば、新しい仕事が始まったときも「この場合は○○さんがこうやって切り抜けていたな」と知っていると自分の時はどうやって処理するかが見えてきます。

力の入れどころがわかっている

常に全力で仕事ができればいいのですが、そこまで完璧な人間なんていません。どこかで力を抜いて、重要な仕事は力を入れる。このメリハリができて、部下にもそういう指導ができると、部下の方も仕事がし易くなります。

ここは重要だから注意してやろう。ここはあればいいくらいだから多少手を抜いても大丈夫。

仕事の取捨選択やメリハリの付け方は経験で身に付けるしかありません。

マニュアルや研修では全部真剣にとしか言えませんからね。

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行動

最近は純粋な管理職って珍しくなってきています。自分で仕事を持ちながら管理職として部下の管理もする。そういう人が求められてきています。

部下も上司の仕事ぶりをチェックしていて、あの上司は良いとか悪いとか酒の肴にしているのです。

自分に厳しく率先垂範

上司が部下をチェックするように部下も上司を見ています。それは仕事の姿勢だったり、私生活だったり、見ていないようで意外と見ているのです。

自分に甘いリーダーだったり、アピールしかしないようなリーダーだったら、部下はどのような気持ちになるでしょうか?

言っていることとやっていることとやっていることが食い違っている人を信頼してくれる人はいるのでしょうか?

短期的中長期的に仕事を組み立てる

仕事の手順を組み立てる力が必要です。段取りさえ組み立てることができれば、大方の仕事は早く完結させることができます。

ただ、段取りも短期的な段取りと中長期的な段取りがあり、その両方にも気を配らなくてはなりません。

短期的な段取りは日々の業務運営をどうするかというもので、一般的な部下はここの指示を通して、上司の仕事を見ています。

中長期的な段取りは5年後10年後を踏まえて、この組織をどうするかを考えることです。

組織力の強い組織は短期的な段取りは部下に任せることができるかもしれませんが、多くのプレイングマネジャーは両方求められることが多いでしょう。

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人間性

求められる人間性は組織の風土や人間関係によって大きく変わってきます。

厳しいリーダーが求められる職場なのか、優しいリーダーが求められる職場なのか、自分の性格はどうなのか、方向性を見つけるまでなかなか難しいかもしれません。

下記の三つを意識していればリーダーとしては問題なしと考えていいでしょう。

相手の意見を聞ける

聞き上手にまでなる必要はないと思いますが、自分の意見を押し付けるようなリーダーだと下は疲れてしまいます。

部下の意見を聞くことができるだけで、話しにくいという悪い印象は軽減できるでしょう。

どんなときも平常心

人間ですから嬉しい時には笑顔になりますし、辛い時には怒ったりしてしまいます。

ただ、部下はリーダーを見ているということを忘れてはいけません。

リーダーが調子に乗れば部下も真似をしますし、リーダーが感情的になれば部下は憂鬱になります。

良い時も悪い時もしっかりと自分の感情をコントロールしていきましょう。

体裁だけで決断しない

誰しもプライドがありますから、失敗をしてもそれを認めたくない、こんな仕事したくない、失敗したら恥ずかしい、そういう感情が芽生えてしまいます。

仕事を選ぶ時も、失敗したときも自分の体裁を考えて仕事をしているリーダーは自滅してしまいます。