今まで何かわからないことがあったら、これってどうすればいいですか?って聞いてきましたが、それじゃ答えを知るだけで考えてないなと実感したので対策することにしました。
対策と言っても質問の仕方を変えただけです。
自分はここはこうするとこうだからこうなると思うのですが、これでいいですかね?
こんな感じの質問に変えてみました。テーマと理由と結果について一回は自分で調べる工程を入れようっていうことです。マニュアルがあるのならそれを見返す。何かしらの根拠があるのならそれをあたってみる。時間はかかるけれど、調べて考えるので自分の意見がまとまりやすくなります。
考える工程を入れる
この方法で質問をすると、ここはこうするとこうなると一度相手に説明しないといけません。調べて考えていく過程を必ず入れないといけなくなります。これが自分にとってはかなり重要で、今まで考えなしにこれはどうすればいいですか、これってどうですかね、って答えを直接聞いてたのですが、一回自分の中で立ち止まって考えるのがとても新鮮です。
この営業先に関しては担当者の性格や在庫の回転状況からしてこういう提案をすればいいと思うんですが、どうでしょうか?って質問にすれば、相手の状態を考えてどういう提案をすればいいのかを考えるようになります。
自分で考えていないと、とっさの判断もできませんし、自分の意見を主張するときに何も思いつかないという事態は回避できそうです。
考えることは訓練ですから、日ごろから考える習慣を持っていないと何もならずに過ぎ去っていってしまいます。自分で調べて考えて質問することでインプットとアウトプットの両方をすることができるので記憶にも定着するのです。
すぐに答えを聞いていた時はその答えを忘れたり、似た事例に応用できなかったりしたのですが、自分で考えてから質問するようになってからは思考プロセスを踏んでいますので似た事例にも応用が利くようになりました。
経験したことのない案件があっても、この場合はこうなると考えられるからこうすればいいと思うと応用が利くのです。経験したことがないからわかりませんって逃げることもなくなります。
相手の対応も変わった
イエスノーでの質問なので相手も回答しやすくなります。もちろん質問する相手は先輩や上司なので自分よりも詳しいです。だから、自分が調べて説明している部分もすんなり聞き入れてくれます。それに、自分がここまで調べて考えた結果質問してきたとなれば、自分が調べて不足している個所を指摘してくれたり、それにプラスした知識を披露してくれたりします。
上司としても部下が自分で考えて行動できるようになると自分の仕事も進むし、指示もし易くなります。
あいつはちゃんと調べて考えているという評価にもなるのでいいことですね。
マニュアルに沿う仕事は聞いちゃう
ただ、自分で考えてもどうしようもないことってあります。手続きの方法とか書類の体裁とか、紙の保管場所とか。こういうのはもう決まっていることなのでこういうのは聞いてしまった方がいいです。
自分で考えるといっても、なぜこの書類はこのキャビネットに保管されているのだろうと考え始めてしまうと、そこで立ち止まってしまうわけですよ。それはちょっと違うかなと思う。乱雑に保管されているのであれば、そこになぜという疑問があってもいいと思うけど、整然としているのであればもうそれは受け入れちゃう方がいい。
1+1=2になるってのはそのまま覚えちゃうけれど、なぜ1+1=2になるのかを考え始めると先に進めなくなってしまうのと同じです。
その辺のバランス感覚は持ったまま、自分で考えることは考えて、流れに任せるところはそうする。これで考える訓練になるし、流すところのポイントも感覚的にでもつかめるようになるはず。
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