仕事で成功できない人には原因があります。その原因を改善すれば失敗も減り成功できるのですが、成功できない人失敗する人の特徴や習慣というのはどういうものかを考えました。
仕事で大失敗をしてしまったり、周囲に比べて昇進や昇給が遅い。誰しも失敗はするものですが、大きな問題になってしまうと取り返しがつかないことにもなりかねません。
自分のことしか考えない
平成29年の不正問題をご存知でしょうか。有名メーカーの製品数値改ざんや、資格のない人に検査をさせていたという問題です。
「ばれなければ大丈夫」とか「誰も気づかない」とかそういう気持ちで自分のやりたいようにやってしまうと、信頼を失い、結果的に日本のモノづくりそのものの不信感へとつながってしまったのです。
不正問題は粗悪品を世に出しても構わないというよりも、内部環境の悪さがそうさせたのかもしれません。
上層部から「この商品を、この利益で、この納期まで作れ」という命令が絶対であり、それが達成できないと自分の身が危ないというような環境であれば、不正を働いてでも命令に「従ったことにする」方がいいと思ってしまいます。
また、コスト削減や時間効率の名のもとにルールを守らないというのは本末転倒です。丁寧な仕事と効率化の両立ってかなり難しいのですが、やらないといけないことなのです。
リスクを取らない
何かを得るには何かを賭けないといけません。別にギャンブルという意味ではなく、仕事でもそうです。
辛い仕事をあえて引き受けることで、時間もかかるしストレスもかかりますが、成功できた時の信用や報酬はあなたのものなのです。
チャンスはいつ来るかわかりません。危険だと思うこと、大変だと思うことにチャンスが含まれていることが多いのです。リスクを取ることで一気に信用を勝ち取り、大きく飛躍することができるのです。
簡単な仕事を積み重ねていく方法も一理ありますが、「誰でもできる仕事」や「出来て当然の仕事」を繰り返したところで目立つことは難しいでしょう。
豊臣秀吉は金ケ崎の戦いで殿(しんがり)をやり切ったのです。
「金ケ崎の戦いとは金ヶ崎の戦い(かねがさきのたたかい)は戦国時代の1570年(元亀元年)に起きた、織田信長と朝倉義景との戦闘のひとつ。金ヶ崎の退き口(かねがさきののきくち)または金ヶ崎崩れとも呼ばれ、戦国史上有名な織田信長の撤退戦である。」
ウィキペディアより
殿(しんがり)とは殿(しんがり)は、後退する部隊の中で最後尾の箇所を担当する部隊。後備え(あとぞなえ)、殿軍(でんぐん)ともいう。
転じて、隊列や順番の最後尾のこと。ウィキペディアより
殿(しんがり)は軍の最後尾ですので、敵が追いかけてきたときに戦い、味方を守りながら逃げるポジションです。無事に味方の兵が逃げることができても、自分たちは敵の追い討ちに合いますから、とても危険な仕事なのです。
秀吉はこれをあえて引き受けるのです。究極のピンチの時にあえて危険負担をすることができる。その後の秀吉の活躍は歴史の教科書にも載るくらいのものです。
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臨機応変に動けない
世の中は常に変わっていきます。昨日までの成功方法が突然使えなくなることが大いにあります。
過去の栄光や自分の型に固執するのは成功できない人の習慣と言えるのです。
携帯電話が主流だった時代に誰がスマホの登場を予測したでしょうか?ツール以外にも価値観や人間関係にも変化が出てくるのです。
それを「昔はこうだった」といって受け入れることができないと、取り残されていくのです。
変化が起きたときに臨機応変に対応する能力が必要です。特に年を取ればとるほど、成功体験が増えれば増えるほど、自分の考えに固執してしまいがちなので、注意しましょう。
今の成功者がすぐに落ちぶれてしまうくらいスピードが早いのです。プライドなんかではご飯は食べていけません。
協力者を遠ざける
協力者は上司でも部下でも同僚でも同じです。特に自分が中心となって動く場合や誰かに指示をする立場になったときに陥りやすいのですが、「自分がやった方が早い」とか「忙しい時に話しかけるな」とかそういう雰囲気を作り出してはいませんでしょうか?
周囲の人は自分が考えている以上に、観察しています。特に仕事上一緒に仕事している人は、相手の機嫌を窺っているのです。
あなたが上の立場にいるなら一層注意しましょう。
ちょっと弱みを見せるくらいにリラックスして対応すれば、自然と向こうの方も打ち解けて来てくれるのです。
考える時間を作らない
誰でもできる仕事であっても、人によってかなりの差が出ます。
同じ仕事をしているのに、Aさんはたくさん処理できるけれど、BさんはAさんの半分くらいしか仕事量をこなせないということもあります。
これは同じ仕事であっても、その仕事をやっつけ仕事として処理するのか、どうすれば早く処理できるのかを考えながら処理するのかで大きく変わってくるのです。
高度な仕事でも同じです。コミュニケーションでも同じです。
どこかで自分の仕事を振り返り、失敗したところや間違えたところを考えて、次にどう対応するかを考えないといけません。
これを怠ると同じ失敗を繰り返してしまいます。
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失敗経験をストックしておく
失敗を繰り返してしまう理由は、その失敗を学習していないのです。
失敗したら、謝って終わり、ちょっと直して終わり、笑ってやり過ごすといった対応では何も成長できません。
次に繋がるような対策を自分の中で考えて作り出さないといけないのです。
自分が失敗したなと思ったことを一行でも良いので記録に残して、「あの時どうすればよかったのだろう」とこれも一行で良いので考えたことをメモしておくのです。
これをやるだけで自分の失敗経験をストックして、次に似たような体験が起きたときに冷静に対応できるのです。
決意を新たにすることは無駄
失敗したときに「次こそはがんばります」「一生懸命やります」という言葉。かなり聞こえがいいですが、これで本当に次に失敗せずにできるのでしょうか?
大切なことは、反省することでもなければ、決意を新たにすることでもありません。
自分に言い聞かせるだけで、失敗を防いだり成功することはできないのです。
小さな失敗の中から対策を立てて、同じ失敗を防ぐようにしていかなくてはなりません。
上記に書いたようなことが実践できていなければ、そのチャンスがあったときにどう行動すればよかったのか、これをいつでも思い出せるようにしておきましょう。
次にチャンスが来た時にすぐに反応することができるようになります。