【法人税法 合格体験記】勉強時間1300時間・TAC通信で乗り越えた理論暗記の壁|令和6年度 税理士試験
法人税法を選択した理由
法人税法は税理士試験の中でも最難関といわれる科目です。選択必須科目である「法人税法」と「所得税法」のどちらかを選ぶ必要がありますが、私は当時国税に勤務しており、仕事で最も関わりの深い法人税法を選択しました。
選択必須科目は出題範囲が広く、理論暗記の分量も膨大です。計算問題も多岐にわたり、合格までに多大な時間を要します。
私は簿記論・財務諸表論(R4)合格 → 国税徴収法・酒税法(R5)不合格 → 法人税法・酒税法・固定資産税(R6)受験という流れで進みました。最終的に法人税法には 1300時間 を費やし、合格に到達しました。
勉強時間とスケジュール
勉強時間の配分
- 平日:2~3時間(出勤前+帰宅後)
- 休日:6~8時間
- 直前期(6月以降):1日8~10時間
学習スケジュールの流れ
- 8月~12月:TAC基礎速習+理論暗記+計算問題
- 1月~4月:TAC上級+計算問題+理論暗記
- 直前期:理論総まとめ+過去問演習+答練
私は1月から育休を取得できたため、その期間に集中学習しました。家事育児を妻に任せきりにしてしまい、感謝しかありません。
勉強スタイルと使用教材
予備校の活用
独学では難しいと判断し、**TAC税理士講座(通信)**を利用しました。
- 合格者の多くが利用している安心感
- 講師のわかりやすい解説
- 答練・模試の質の高さ
教材はTAC配布のテキスト・問題集を中心に使用し、直前期には大原の模試パックも購入しました。
理論暗記の工夫
- 理論マスターを繰り返し活用
- 音読・手書き・タイピングで体を動かして暗記
- 毎日のルーティンで記憶を定着
試験当日の印象と戦略
試験当日は独特の緊張感があり、問題量の多さに圧倒されました。
私の戦略
- 計算優先:70分を目安に切り上げ、理論に移行
- 理論は落とさない:暗記した部分を確実に書ききる
- 取捨選択:難しい論点は割り切って飛ばす
法人税法は「全部解こうとしない勇気」が必要だと痛感しました。
合格した時の気持ちと学び
発表で自分の番号を見つけたときは、これまでで最も大きな達成感を味わいました。
- 簿記論・財務諸表論合格時:安心感
- 法人税法合格時:ようやくここまで来た、という喜び
ただし過程は苦しく、特に理論暗記の大変さは想像以上でした。
学び
- 理論暗記は「毎日の積み重ね」しかない
- 計算と理論のバランスが大切
- 勉強時間を確保すれば突破できる
法人税法を振り返って
法人税法は「努力を裏切らない科目」だと感じました。
途中で心が折れそうになることもありましたが、TACのカリキュラムに沿って1300時間積み重ねたことで合格できました。
まとめ
法人税法合格のポイントは以下の通りです。
- 1300時間以上の学習を覚悟する
- 予備校・通信講座を活用して効率的に進める
- 本番は計算優先・理論は確実に拾う
- 理論暗記は毎日の積み重ねが必須
法人税法は決して楽な科目ではありませんが、乗り越えた先には大きな自信が待っています。
ただし、同時受験した固定資産税には不合格だったため、発表時は喜びと悔しさが入り混じった気持ちでした。
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