投資というと株などの資産運用を考えますが、人生で一番お金を得るための資産は一体何でしょうか?株式なのか会社を興すことなのか、アパートなどの不動産投資がいいのか。いろいろ思いつくことだと思います。

一番の低リスク投資は自己投資

その中で一番安定してかつ信頼でき、効率性を高めること、将来性を含めて稼ぐと予想できる資産は自分自身のことです。人的資本という言葉を使うと専門っぽく聞こえるかもしれませんね。

※人的資本とは、一人の人間が将来稼ぐと予測できる収入を現在の価値に換算して評価した金額をいいます。
例えば、生涯収入で3億円稼ぐという場合、健康な若者は将来稼ぐと予測できる収入を現在価値で考えると少なくとも1億円は人的資本という形で評価されていると考えられます。自分の人生の資産価値を考えた結果が人的資本として評価されます。概念的な説明になりますが、自分の価値と考えてみましょう。

人的資本というと従業員のような労働者を思い浮かべますが、ここでは自分自身の人材的な価値のことを考えてみてください。

人的資本を大きくしていく

人的資本を大きくするためには、自分自身の人材価値を高めていくことが必要になります。転職市場や人材市場または自分が独立開業したらどれだけの稼ぎを得ることができるのか、そのようなステージで継続的に収入期待値を大きくしていくことで自分自身の人材価値を高めていくことになります。

終身雇用制が崩壊しつつある昨今ですが、こういう時代ではひとつの会社に自分の人生のすべてを委ねるにはリスクが高くなります。有名企業であっても倒産してしまう可能性は十分あり、倒産しないまでもリストラや希望退職を募るなど、会社としての体力が減っていることが実感できる経営手法も見ることになるでしょう。これは対岸の火事ではなくいつでもどこでも誰にでも降りかかる可能性のあることです。どんな会社であっても将来のことはわからないのです。

そして会社に依存することは、自分で自分をコントロールする手段を減らしてしまいます。

そうなったときのためにも人的資本を強化する。つまり自分の人材価値を高めていくことで転職にも有利になり、よりよい環境へステップアップすることもできるようになります。独立して自分の力で収入を得ていくことも可能です。

人的資本を向上させるには

自分自身の人材価値が高いと判断できる要素としては、仕事に対して能力があり、その能力を活かすことができる時間実績を持っていること。能力がある、実績があることは容易にイメージできるかもしれません。そして、能力を活かすことができる時間とは、例えば、能力が同じAさんとBさんがいたとします。Aは25歳、Bさんは38歳です。この場合仕事で能力を発揮できる時間を多く持っているのは25歳のAさんということになります。Bさんは年齢の差を埋めるにはより評価できる(人材価値の高い)実績を持っていないといけません。

能力を増やしていくには自身のスキルアップが必要になります。自分が活躍したい市場でのスキルを磨けば人材価値も増えていきます。直接的なスキルアップ以外にも本を読むことやセミナーに参加すること、時には人脈を広げるという意味で交流会に参加することも人材価値を増やすことに繋がります。自分自身への投資、つまり自己投資を行うことで自分の人的資本を向上させるとこになります。

人的資本を増やすと収入も増えていく

自分自身の人材価値が高まれば当然自分の稼ぎも増えてきます。豊かな生活を得るためには収入を増やすことも大切な要素です。自己投資を行うことで稼ぐ力を身に着けて、投資した金額以上の稼ぎを得ることができるのです。自分のスキルが高まれば仕事での実績や評価も向上するでしょう。本業とは違うところでも副業としてビジネスに参加する機会も増えてきます。人的資本を増やすことで自分に巡ってくるチャンスを掴む準備が整うのです。

まとめ

自分自身を強く、経済社会で価値ある存在にすることは確実なリターンを期待できる投資になります。単純に資産運用としての投資を検討するだけではなくて、日頃から情報収集や勉強を行い収入そのものを増やすことも大切ですよね。それにスキルアップをしていくと仕事そのものも楽しくなってきたりしますので心穏やかにくらせるようになります。