「理屈」というものは、人間の常識でもあって、時に面倒なものです。

物事を「理屈」で考えるので、感情論などにはとらわれず、どこか人間味の欠けた性格と言えるでしょう。しかし、その時その時の感情に流されるようなことは少ないので、議論などは相当強いはずです。

基本的に筋が通った意見や考え方が多いので、その部分は認めるに値する長所です。
今回は、理屈っぽい人の特徴を紹介します。

細部にまでこだわる

理屈っぽい人は、物事の細部にこだわる傾向があります。

会話の中でも細かい言い間違いなどを指摘したり、言葉のチョイスにも口を出したりします。
細部にまでこだわって見渡すことで「粗」を探すことになってしまいます。周囲の人は話のたびに粗探しや揚げ足を取られることになるのでいい気分ではないですね。

理論の筋道を立てて考えることができる理屈っぽい人は、理屈が通ってない部分を見つけ、なんとか改善しよう(させよう)としています。

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過去の発言を覚えている

理屈っぽい人は、過去の発言を覚えていることが多いです。

その人にとっては「理屈」とは、過去に相手がいった「発言」も含まれます。

例えば、過去に提案されたものと違う意見を実行しようとしたら、すぐさま「話が違うじゃないか!」と突っ込みます。言っていることとやっていることが一致していないときは、過去の記憶から矛盾点を指摘しようとします。

決して、自分に都合のいいことだけ覚えているような狡猾さではなく、要点をまとめ、話の全体を捉えている場合が多いです。
感情論になるような相手に対しても、話の時系列をまとめて、話を成立させることができます。

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正論を述べる

理屈っぽい人は、正論を述べるのがうまいです。

理屈にそって考えるということは、筋道を立てて考え、「矛盾がないか」ということを把握する力があります。

その力を応用して、客観的に公平な立場で、正論をしっかりと考えることができるのです。その意見は理にかなったものが多く、感情に流されることは少ないです。弁護士や裁判長に求められる姿勢ですよね。

ただ、人間関係では正論ばかり述べていてもいいわけではありません。グレーな部分をどのように受け入れるか、納得するかで成り立っていることが多く存在します。特に正論を話す人には反論することが難しいので、周囲の人も煙たがってしまうことがあります。「言っていることはわかるけど、そういうわけにもいかないじゃん」と。

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固定観念をもっている

理屈っぽい人は、固定概念を持っている場合があります。

「〇〇はこうあるべき」というのが固定概念で、いわゆる「常識」のようなものです。

昔は「男は働く、女は家事」という考えがありましたが、これも固定概念です。固定観念は自分の知識や経験をもとに自分の中で確率された概念になります。

瞬間の判断はそれをベースにして行われることが多いです。

その固定概念を元に理屈で考えているので、不思議と視野が狭くなっているのです。

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納得するまで考える

理屈っぽい人の長所なのですが、自分が納得するまで物事を考えることができます。

新しい情報や自分の今までの知識や経験をアップデートするときに、過去の自分の情報と違うことを受け入れるまでに時間がかかります。頭ごなしに否定するわけではなく、理屈を考えて筋道が通っているかどうかを確認しないと、自分の中で消化不良になってしまうのです。

臨機応変な人にとっては些細な変化でも、理解と納得を必要とするタイプの人には少し時間がかかってしまうこともあります。

自分で考え納得すれば、理にかなった意見を自分で見つけ出すことができるので、基本的にちゃんとした意見を持っています。

プライドが高い

理屈っぽい人は、プライドが高い場合があります。

理にかなうだけの知識を持っているということなので、やはりそれなりの自尊心を持っているということです。意見を否定されたりすると、理屈で相手を屈服させようとします。

あまりにその態度がひどいと孤立してしまいます。理屈っぽいだけならいいのですが、周りに不快感を与えるほどになると問題です。

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知識欲があり努力家

理屈っぽい人は、知識欲があり努力家です。

努力することは非常にいいことです。知識を得て、自分自身の知識の幅を広げようと考えています。

その努力よって裏打ちされた知識や経験がロジカルに考えさせる癖をつけます。勉強すれば自然と論理的な思考を身に付けます。結果的に理屈をマスターするのですから、周囲と相対的に比べて理屈っぽくなってしまうのは当然でしょう。

本人も努力をしているのですから、自信も付きます。

話をまとめることができる

理屈っぽい人は、話をまとめる力を持っています。

理にかなった意見を出すことができるということは、「客観的な意見」をまとめることだってできるのです。理屈がわかるということはその話の本質を捉えることができることと同じです。

「〇〇だからこうしたほうがいい」と、ちゃんとした理由も説明できます。

おわりに

今回は、理屈っぽい人の特徴を紹介しました。
細かい性格をしていて、小さな矛盾や理にかなっていない部分についても考えることができるのです。

長所でもありますが、細かすぎるため、疎まれてしまう可能性もあるかもしれません。理屈で考える人は、その部分だけは注意しておきましょう。

正論は万能ではないということだけ知っていれば、後は何とかなるでしょう。