上司にとって、仕事を頼みやすくて、飲み会にも誘いやすい、典型的なかわいい部下がいるはずです。しかし、それと同時に仕事を頼みづらく、コミュニケーションも取りにくいような部下も存在します。

いわゆる「上司に好かれる部下」にはある決まった共通点があり、それを持っていることによって、上司にもいい印象を与えることができているのです。

今回は、上司が好かれる部下の特徴を紹介いたします。

挨拶など基本的なことができる

人間関係を形成するに当たって非常に大切なことであり、基本的なことです

挨拶や、お礼がしっかりと言えるかどうかでは、その人の第一印象はまるっきり変わります。

上司も人間なので、その第一印象がいいほうが関わりやすいと感じるのです。

挨拶をしていたとしても、相手にきちんと聞こえているのでしょうか?自分が言ったつもりでも上司には聞こえなかったり、声が小さくて聞き取りにくかったりします。

怒鳴るように挨拶する必要はないのですが、相手に聞こえるようにハキハキとするだけでも印象が大きく変わります。

挨拶ができるだけでも健康的で安心感があるものです。

正直挨拶ができるから、大きく評価されるわけではありませんが、失敗した時にマイナスになりにくくなる効果が期待できますよ

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自ら進んで雑用を引き受ける

雑用を自分から行うような部下も、上司から好かれやすいです。

雑用は基本的にみんなから嫌がられる仕事で、本来の仕事の時間も割いてしまいます。

雑用は本来の仕事とは異なり、スキルアップも限界があります。一部のビジネス書には雑用を拒否して自分の為になる仕事をするべきと書いてあるものもあります。

そのような仕事を進んで行う人は、やはり他の人からは「ありがたい」と思われるので、自然とみんなから好かれる傾向にあるのです。

もし同じレベルの人がいたら、確実に雑用を買って出てくれる人を評価するものです。

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口よりも先に行動する

例えば、仕事に取り掛かる前に、どうしても不満が出てしまう部下を、かわいいと思えるかどうか考えてみましょう。間違いなくかわいいとは思えないはずです。

文句や愚痴よりもまずは行動に移すことができる部下は、上司目線からしてもありがたいはずなので、より好かれます

まずはやってみよう

とりあえずやってみよう

このような姿勢で何事にもチャレンジしようとする部下は、文句ばかり言ったり「こんなの俺の仕事じゃない」とか言ったりして仕事を選り好みしてしまう人よりも、成長のスピードは早くなります。

そもそも指示をする上司も人間です。

指示するたびに文句や不満をいう人に対して好感度を高く持つ方が難しいのではないでしょうか

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謙虚に学ぶ心を持っている

仕事を覚えることも仕事です。会社によっては研修を多く実施していることもあるでしょう。上から勉強しろと命令されるとなんだか反発したくなってしまうこともあります。

そんな気持ちの時にはやらされている感が出てしまいがちです。やらされている感はどうしても態度に出てしまい、滲み出てしまうものです。当然周りの人もそれに気が付いてしまうわけです。

嫌々仕事をしている人と謙虚に学ぶ姿勢を持って仕事をしている人ではどちらが好感を持てるでしょう?

謙虚に学びにいった方が上司から好かれます。

「謙虚」というのが特徴で、まずは上司を思いやるような心、学ばせていただいているという気持ちを持つほうが、上司にしては教えがいがあるし、自分を立ててくれているとも捉えることができるのです。

上司だって人間です。教える方も気分良く指導したいですからね。何を教えても不遜な態度を取るような人に、何かを教えたり指導したりしようとは思えないはずです。

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言われたこと以上のことをする

言われたことをただこなすだけではなくて、それ以上のことに取り掛かるような部下も、上司から気に入られます。

本当の最初、就職して1年目くらいだったら、言われたことを淡々とこなすだけでも、手一杯でしょう。ですが、2年目3年目となってくると自分の仕事もわかってきて、もっと良くするにはどうすればいいかがなんとなくわかってきます。

それを改善点として提案してみたり、実際に業務に取り入れみます。

それは仕事の評価にもつながることもあります。言われたことをするだけよりも、自分から積極的に物事に取り組むほうが、好感度は高いのです。

ただ、中には言われたことだけをやればいいというスタンスの上司もいますから、どこまで自分の仕事にオリジナリティを含めてもいいかは、上司との相性もあります。

その点の見極めが難しいですね

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付き合いがいい

例えば飲みに誘ったら毎回来てくれるような、付き合いがいい部下がいます。その部下は、上司と親睦を深める状況が他の人よりも多いため上司とコミュニケーションを取る機会がとても多くなります。

遠くの親戚よりも近くの他人です。何度も顔を合わせると、それだけ親近感を抱くものです

よく飲みに行くことが例え話に出ますが、付き合いの良さは飲み会の頻度だけではありません

お酒を飲むのがそこまで好きじゃない人や、子供がいるから飲み会せずにさっさと帰りたい人だっています。

上司にも家庭がありますから、何が何でも飲みに行くという必要はありません。

仕事中にコミュニケーションを取れればそれでいいのです。ちょっとした雑談に付き合うことだって充分コミュニケーションです。

「私は忙しいので無駄な会話は一切しません感」を出し過ぎると、上司も気を使ってしまいます

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清潔感がある

清潔な人は、上司と部下の関係に関わらず、どのような人にもよく思われます。

関わって爽やかで、前向きな人が好かれるのと同じで、見た目の容姿や格好に清潔感があれば、それだけで印象がいいのです。

いい服を着たり髪型をバッチリ決める必要はありません。不潔な感じがしなければそれで充分です。

自分が買い物に行ったときに、定員さんがもじゃもじゃでベタベタ、服もしわしわで汚い人に接客されると不快な気持ちになったりしますけれど、社内でも同じですよね。人とのかかわりの中で清潔感が無くなってしまうと、その相手は警戒したり防御反応を示すようになりますもの

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メンタルが強い

メンタルが強い部下も、上司から好かれる傾向があります。

例えば、上司が厳しいことを言っても素直に受け入れ、仕事に励む姿を見ると、上司からしたら応援したくなるのです。そこから、その部下を評価するようになります。

メンタルの強さは、失敗してもめげない、怒られても卑屈にならないなどの要素が含まれています。

これらは上司に気に入られる点でありながら、一定の成果を出す人に共通する項目です。評価だけでなく、自分が実績を残すこと、人間関係を円滑に進めること、あらゆる要素にメンタルの強さが必要になるのです。

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おわりに

上司に好かれる部下の特徴を紹介しました。

上司に好かれることで、よりよい人間関係を築くこともできるし、昇進にも関わる可能性がります。

人に好かれるには、一部秀でるだけでは足りません。人間関係はその人の総合力を無意識のうちに判断して形成されるのです

だから自分自身が謙虚で素直な姿勢でいれば、自然と好かれる人になります。

上司と円滑にコミュニケーションを取れることは、間違いなく「力」となりますので、しっかりと養っていきましょう。