これから起業をはじめようと考えている人や起業したばかりの人へ、起業に失敗してしまう人はどういう人なのかその特徴についてお話ししたいと思います。

起業して経営者になれば、仕事の幅も広がり、責任も大きくなります。原因をしっかり把握すれば、事業を長く継続することができるでしょう。

動機が安易で目標が明確ではない

まず起業する動機が明確ではないのが特徴です。

「なんとなく始めてみた」「回りがやっているのでやってみた」など動機と目標があいまいな状態で始めています。

やはりどのような世界でもナンバーワンにならないと生き残ることはできません。ナンバーワンといってもニッチを狙った独自の市場であったり、オリジナルの製品やサービスであったり、その世界は限定されたもので構いません。

「絶対この市場でナンバーワンになってやる!」という気持ちで取り組むだけでも後々の結果は大きく変わってきます。

スポンサーリンク


未経験の業界で勝負してしまう

今まで広告業界にいたのに、IT業界の会社を立ち上げようとするといったように、まったく別ジャンルの未経験の業界で起業してしまうことです。

この時に大きな問題になるのは、IT業界の知識が全くないという点です。

「1万時間の法則」というものがあります。これはアメリカのK・アンダース・エリクソン博士が提唱している概念です。

一流のアスリートや音楽家などを調査し研究した結果、ある分野で一流と呼ばれるレベルに達するには最低でも1万時間を費やしているというものです。

業界の経験者は、流行を先取りするために、独自のネットワークを構築しており、情報をどんどん先取りして収益化していきます。未経験の業界で起業するというのは、そういったネットワークを持っていないので、勝ち目はほとんどないのが現状です。

スポンサーリンク


責任を負う覚悟がない

失敗した時に、回りのせいにする経営者がいます。

「市場の環境が悪かった」「外注先が悪かった」と外側に責任を求めるならまだしも「社員の能力が低かった」など社員に原因があるなど考えることは、言うまでもなく間違っています。

サラリーマン時代は、自分の仕事の範疇以外は責任がありません。営業なら売上のこと、物流なら商品の検品、出荷の事以外には責任が問われることはありません。

しかし経営者はその全てに責任があり会社の業績が悪くなった場合は、全責任を問われるということを認識しなくてはなりません。

過去の成功体験にとらわれている

起業する人の多くは、サラリーマンとして仕事を経験したのちに、起業することが多いです。

そのため過去の成功体験や仕事のノウハウに固執してしまい、今までと大きく状況が変わっても、同じように物事が進むと考えてしまいます。

会社を経営していると、今までのサラリーマンの時とは違う決断が必要になります。そのため過去の成功体験にとらわれない思考を持ち、取り組むことが必要になります。

おわりに

いかがでしたでしょうか?起業をして経営をするというのは今まで以上に多くの仕事とその責任がともないます。

起業することは簡単ですが、事業を継続していくことは並々ならぬ努力が必要です。起業するからには失敗した事例や原因に学び今後の参考にしてください。