節約生活を始めたばかりだと何から手を付ければいいのかわからないという状況になりますよね。こういう場合は一度見直せば継続的に効果がある節約がありますよ。節約時に重要な固定費についてお話します。

家計の支出には2パターンある

流動費

使えば使った分だけ増えていくものが流動費です。外食が少ないと食費は節約できますし、遊びに行かなければレジャー費はかかりません。友人とのお付き合いを減らせば交際費が減ります。
少し我慢するとすぐに節約できます。ですので節約する際に簡単に手を出しやすい項目です。ただ、我慢が伴いますのでストレスが溜まることも多いです。節約の際にはストイックに行うのではなくゆったりと見直していきたい項目ですね。

例:食費、光熱費、交際費、交通費、レジャー費、などなど

固定費

毎月継続的に支払いが発生するものが固定費です。多少の変動があったとしても毎月必ず口座引落などで支払いが発生します。固定費は一度契約するとなかなか節約が難しいです。今月はお金が無いから我慢しようと言ってコントロールできないことがおおいですよね。さらに、この項目は外すことができないが故に節約ポイントであるにも関わらず見逃しがちになります。

例:家賃、駐車場、生命保険、スマホ、ネット、習い事、などなど

節約候補はまずは固定費

自由なお金を増やすには

①収入を増やす
②支出を減らす
③①と②の両方

の3つしかありません。固定費を節約することは3つの中で一番効果的で即効性のある方法です。

例えば、今月は節約したいから外食を控えようとか遊びに行くのをやめておこうというような流動費部分の節約はその我慢したときに達成できますよね。ですが、外食が増えたり遊びに行ったりすると節約効果がなくなってしまいます。流動費部分の節約は一時的なものですので、継続するのはとても大変です。

そして、固定費を節約する際には何かしらの契約手続きが必要になることが多いです。見直しをすることも億劫なので放置されがちです。ただ、それを削減することができればあとは毎月の支払が減りますのでとても楽になります。固定費部分は流動費部分の節約とは異なり、我慢が伴わないことが多いです。保険料の見直しやスマホ代の見直しは生活上のストレスを感じにくい点があります。

生命保険 私の場合

私は新卒時に提携先の保険会社の営業マンに言われるがままに生命保険に加入していました。それが自分にとって必要な保険なのかどうかまではわからなかったのですが、否応なしに契約です。

数年後、自分にとっては必要のない保険だったことに気が付きました。死亡保険と医療保険、積立式の個人年金の併用プランでしたが自分で積立貯金をした方が効率的に貯まることに気づきました。死亡保険が必要な年齢でもありませんし、医療保険は万が一も高額療養費制度を利用できます。ある程度の貯金が残っていれば保険は必要なかったのです。当時の勤め先の提携保険会社ですので会社に勤めている間は解約できませんでしたが、転職を機に保険は解約することができました。そして別の保険に加入しています。これで私は月1万1500円の削減ができました。

スマホ代 私の場合(予定)

私は現在(2017年3月19日現在)大手キャリアのスマートフォンを利用しています。月の利用料は9300円です。これは機種本体代金の分割分も含まれていますので、実際の料金は6000円くらいでしょう。これでも一番安いプランにしています。正直なところスマホの使用頻度はあまり高くありません。仕事で使うことはありませんし、アパートにはWi-Fiがつながっていますので、データ量もそこまで必要ないのです。ですので、本体分割が終了と同時に格安スマホへ変更しようと考えています。これができるとスマホ代は月額2000円程度になります。

毎月○○円は買いやすい戦略がある

「月額いくらでお得!」「毎月これだけ」といった宣伝文句があります。本当にお得な場合もありますが、本当にそうなのか考えていかないといけません。固定費は気軽に見直しができない分、一度見直しをしない限りずっと払い続けないといけません。買う側からみれば一度にこの金額は支払えないけれど毎月この金額なら支払えるので、簡単に契約してしまうのです。
企業側も短期的には資金回収ができませんが、長期的に多くの利用者から売上が入りますのでビジネスモデルとして活用できます。売る際も「月額いくらでお得!」「毎月これだけ」といった宣伝で売りますので、売り込みがしやすいのも特徴です。
これから月額料金のような固定支出のある契約を検討されている方は本当にそれは必要なのかを一度考えてから契約するといいですね。

まとめ

固定費の見直しをすると一か月で数千円の削減ができますが、年間にすると数万円の削減ができるようになります。浮いた金額を貯金などの投資に回すことができます。固定費を削減できれば、貯金生活に一層スピード感が出てきます。

固定費的な契約をする際は広告宣伝の文句に一喜一憂しないで、情報に流されず自分らしくいられるといいですよね。そのためには知識が必要です。ここでも自分への投資が必要になります。自分への投資は自分にとって悪い情報や不必要な情報をはじき出す効果もあるのです。

食費を抑えたり趣味を我慢したりすると、どこがでそのストレスが爆発して、せっかく貯金がて来ていても散財してしまったとかよくある話のようです。固定費を賢く削減できれば最初の手続きだけストレスがかかりますが、それ以外は我慢する必要はないのです。貯金や節約は心穏やかにが基本です。